共育コラム
2024年 06月 22日

一般質問の第3問です。

橋本・・・家庭の経済状況を理由に、大学や専門学校への進学を諦めることのない社会の実現へ、2020年度から、授業料など減免と給付型奨学金による高等教育の無償化がされています。

政府は、こうした支援の拡充を、こども未来戦略に掲げて進めています。

2025年度からは、多子世帯の授業料無償などの無償化です。

これは、扶養する子どもが3人以上であれば、全学部で、所得に関係なく、授業料や入学金が無償となります。

上限額は、国公立で授業料年約54万円・入学金約28万円、私立で授業料年約70万円・入学金約26万円です。

また、世帯年収が380万円だった給付型奨学金が今年度からは、世帯年収が600万円まで拡充されましたが、対象は、子どもが3人以上の多子世帯と私立の理工農系の学生です。

世帯年収などによっては、貸与型奨学金を利用するケースもあり、社会人になってから、返還する月々の返還額を柔軟に減らせる「減額返還制度」が、今年度からさらに利用しやすくなっています。

このような状況ではありますが、本市においても、経済的な理由により進学が困難な方に対し、将来の有望な人材を育成するために、奨学金の貸付を行っています。

奨学金には、月々の修学金と入学準備金がありますが、給付型奨学金が拡充されたとはいえ、無利子の奨学金を借りる方はいます。

対象校についても通信制高校や専門学校(専修学校専門課程)にも適用されています。

そこで伺いますが、大学の入試も大きく変わり、一般入試は、学力検査の得点で合否がきまりますが、総合型選抜は、大学によって選抜方法が違いますが、小論文やディベート、面接など、学びへの意欲を総合的な視点から測って合否が決まります。

この総合型選抜は、9月1日から出願が始まり、11月1日以降に合格発表が行われます。

入学準備金の申請期間が11月1日からとなっていますが、申請書を提出してから審査が行われ、決定するまでに約1か月かかると思います。

入学手続きの始まる11月には貸与ができるように、申請期間を11月から9月等に早めて欲しいと考えますが、如何でしょうか。

学校教育部・・・現状、入学準備金の申請受付は11月から行っており、申請時点で進学先が確定している場合には、申請から入学準備金の貸し付けまで約1か月を標準期間としてご案内しております。

入学準備金の貸し付けをお急ぎである等のご相談をいただいた際には、申請書類等の事前準備などを11月前にご案内することで、柔軟に対応できるものと考えております。

なお、総合型選抜では、11月1日に合格発表があり、入学金等の納入期限が2週間も無い大学があることを把握しております。

そういった場合は、入学準備金の貸し付けだけでなく、他の支援等のご案内も含め、寄り添って相談に対応してまいります。

橋本・・・総合型選抜では、合格後、10日前後で入金する大学もあります。

また、親元から離れて独立する場合には、アパート等も探さなくてはなりません。

使い勝手の良い制度であってほしいと思いますので、一人ひとりに寄り添った対応を、お願い致します。