共育コラム
2024年 01月 08日

1月8日(祝・月)船橋市成人式が、船橋アリーナで開催されました。

成人年齢が18歳に引き下げられましたが、船橋市では20歳で成人式を迎えます。

多くの方が、東葉高速鉄道の船橋日大前駅を利用しますので、アリーナ近くの交差点で、成人の日記念街頭を開催しました。

私の方からは、毎年恒例の年金の話をしました。

20歳の誕生月に、日本年金機構から手紙が届いていると思います。

①義務として、年金を納めること。

②収入が無く納めることが困難な時は、そのままにせずに、

⑴親にお願いをして支払ってもらう。そうすると、親が年末調整や確定申告をすることで、税金が還付される。20歳になったのだから、自分で支払いなさいと親が言うのは、当たり前の事ですが、収入が無い時は、親が、特に収入の多い方が支払うことで、税金が還付されますので、立て替えて支払い、収入が得られるようになったら、返してもらえばよいと思います。

⑵それが無理ならば必ず、免除や納付猶予の手続きをとること。未納にしていると、催告状→特別催告状が届き無視していると、督促状が届き、財産の差し押さえ処分を受けることがあります。

③民間の年金と違うのは、万が一、ケガや病気で障害を負ってしまったとき、障害年金がもらえます。

④死亡した時に、遺族に支払われる遺族年金があります。

⑤基礎年金(国民年金)の2分の1は、税金から支払われます。

住民税や所得税を支払っていないから、税金は納めていないと思いがちですが、お茶やおにぎりを買っても、消費税という税金を支払っているので、必ず税金を支払っています。

将来年金を受け取るときに、納めていた税金がもらえること。

親が支払うことで、税金が戻ってくることは、意外と知られていません。

民間の年金は納めた額が必ずもらえるので、安定しているように思いがちですが、年金をもらう40年以上の間に、何が起こるかわかりません。

公的年金は、障害年金や遺族年金などの保険がついています。

40年間納めなくても、きちんと納めていれば、若くてももらえます。

民間ではこのような保険は付与されていません。

また、民間はいつどうなるかわかりませんが、公的年金は、破綻することがありません。

年金が破綻する時は、国が破綻する時です。

将来もらえなくなるとか、いずれ破綻するなど不安をあおる人がいますが、国が破綻するようなことが起こらないようにするのが、国会議員の役目です。

公明党の国会議員の取り組みで、基礎年金の2分の1に税金を投入したり、25年以上納めなければ年金をもらうことができませんでしたが、多くの方に、年金を収めたのだから、受け取るべきと、10年以上に変更されています。

ただし、年金はあくまでも納めた額によって、もらえる額が違いますので、免除や猶予の手続きをしたままの方は、額が少なくなりますので、親に相談するなどして支払いましょう。

年金はとても必要なものです。必ず納付しましょう!

また、年金だけではなく、健康保険・介護保険・労災保険・雇用保険などの社会保険や、働くときに守らなければならない法律や決まり事などの必要な知識としてワークルールがありますが、社会に出る前に、しっかりと学んでおきましょう。

「残業代も支払われずに、長時間働かされた」「アルバイトを辞めたい意向を伝えたら、損害賠償請求すると脅された」「試験よりもシフト優先」など、初めてのアルバイト先のマイルールが正しいと思い、うのみにしまいがちです。

また、アルバイトでも、最低賃金があることを知らなかったりします。

労働関係法令に乏しい若者たちは、職場でのトラブルに泣き寝入りを余儀なくされるケースが後を絶ちません。

また、闇バイトと言われる、特殊詐欺や強盗などの犯罪の実行役や支援等に従事する若者が、「高収入」「即金」と言った言葉に惑わされ、安易に身分証のコピーや緊急連絡先で、実家の住所や電話番号、家族構成などの個人情報を伝え、「辞めたい」といえば、「実家にいくぞ」「ネットに個人情報をさらすぞ」などど脅され、犯罪を続けざるを得なくなっています。

昨年、海外で捕まった犯罪組織の一員が「捕まってホットしている。辞めたくても、辞められなかった」と、言っていたことが印象に残っていますが、これが本音なんだと思いました。

これらの犯罪を断ち切るためにも、社会に出る若者が、ワークルールを学ぶことは重要だと思います。

私は、社会保険労務士などの専門家による、出前講座の推進に取り組んでいます。

何かあった時は、一人で抱え込まずに、相談しましょう。