「子育て世帯臨時特別給付金」いわゆる公明党では「未来応援給付」と言ってきましたが、閣議決定で「子育て世帯臨時特別給付金」となり、5万円の現金支給を年内に、残りの5万円はクーポン等各自治体でより良い方法で支給することになりました。
船橋市では、11月30日に議会で議決しましたので、児童手当のシステムを使い、12月支給。高校生等については、一部年明けになります。
今回、11月26日(金)に議案説明が行われ、会派を代表して、質疑を行いました。
橋本・・・今回の給付金は、コロナ禍の長期化による臨時休校や学校行事の中止などで、子どもや保護者の精神的・経済的な負担が重くなっていることが、根底にあります。
まず初めに、ある声を届けさせていただきます。
NPO法人キッズドアの理事長は、あるテレビ番組で、概ね次のような発言をしていました。「昨年は定額給付金の10万円があったので、何とか乗り切った方がいましたが、今年はそれもなく、今支援している低所得の子育て家庭は、3,000世帯ぐらいで、貯蓄が10万円未満が5割で、お金も収入もなくて貯蓄を食いつぶすこともできず、クレジットカードのキャッシング枠を使い切ってしまう方が多い。また、色々な制約があって、貸し付けを利用できないことや、生活保護の申請をしたけれども、申請に至らないことがある。だからやっぱり給付が欲しいという声が1番多い。ぜひまた、給付をお願いしたい」と。市内でも、この様なご家庭があるのではないでしょうか。
また、この様な中、「子育て世帯臨時特別給付金」が令和4年3月31日までに生まれた新生児を含め、高校生を養育している者であって、児童手当の本則給付相当の受給者である者、並びにそれに準ずる者で18歳までの子に対し、支給されます。
大学生や若者から、バイトが無くなり、収入が減った。自分たちも支援して欲しいと言った声もありますが、事業主に対する雇用調整金や自分でも請求できる休業手当などもあります。また、各大学では、困っている学生向けに奨学金の拡充や支援策等があります。
皆さん、ちょっと目を閉じて、自分が子どもの頃だったことを思い浮かべてください。学校が嫌だったり、キライだった人もいると思いますが、学校では、多くの友達や先生がいて、ワイワイ大騒ぎしたり、廊下を走っていると、先生から「こら!廊下を走るな。静かに歩け」とか怒られたりしながらも、にぎやかでした。給食時も「これ美味しいね」「先生、足りないから、お代わり!」とか、部活動では、学年を超えて先輩たちとの交流もありました。
これらを経て、大人になったと思います。勉強だけではなく、学校は子どもにとって大切な場所です。コロナ禍で、今の子ども達はこの様なことができず、給食は黙食で、学校に行くのも分散登校だったり運動会・修学旅行などほとんどの行事が中止となりました。このような子ども達を、社会全体で応援するために「子育て世帯臨時特別給付金」が支給されます。
収入要件が付いたことにより、複雑な事業となってしまいましたが、いずれにせよ、速やかに給付をしていただきたいと思います。
中学生までは、児童手当の受給者は申請不要で、年内支給となりますが、今までも、低所得者の子育て世帯に対し、生活支援の観点から、子育て世帯生活支援特別給付金が支給されています。この時も18歳未満の子が対象となっていましたが、この時の対象者で児童手当受給者以外の人に対し、年内に支給ができないか伺います。
子育て支援部長・・・この度の給付金は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、その影響により苦しんでいる子育て世帯を支援する観点から支給するものでございますので、可能な限り早くお手元に届けることが肝心と考えております。
しかしながら、申請なく直接支給するためには、市が対象者の銀行口座情報や所得を把握している必要があることから、まずは既存の児童手当の仕組みを活用できる方に、年内に支給をおこなうものでございます。
16歳から18歳までの方など、市が口座情報などを把握していない方につきましては、申請をいただく必要があり、また、二重支給等の誤りを犯さないため、年を明けてからの対応とさせていただきたいと考えております。
橋本・・・なるべく、児童手当を活用した支給と大きな遅れが出ないように、大変ですが、ご尽力いただきたいことをお願いし、質問を終わります。
11月30日(月)に討論・採決が行われ、全会一致で可決されました。
賛成討論をしました。
橋本・・・誰もが安心して子育てができ、十分な教育を受けられる社会づくりに国を挙げて取り組むことが、日本の未来にとってとても重要なことです。
コロナ禍の長期化による臨時休校や学校行事の中止などで、子どもたちは、今までとは違った学校生活を送り、我慢を強いられています。また、保護者も精神的な負担が増えているほか、在宅が増えたことで家事・育児の負担や食費・光熱費等の出費が増加しており、家計が苦しいとの指摘もあります。
このような中、子どもたちを社会全体で応援し、未来に対して希望を持てるようにしなければなりません。そのための「子育て世帯臨時特別給付金」です。
また、先日の質疑において、大学生にも範囲を広げるべきとの意見がありましたが、昨年、公明党の推進で、困窮する学生に最大20万円を支給する「学生支援緊急給付金」が実現していますので、各学校に相談することをお勧めします。
また、学生の収入源である仕送りやアルバイト代が急減する中で、学びを継続するための支援策として、昨年度に始まった低所得者向けの「修学支援新制度」の利用者の他、経済的理由で就学継続が困難・家庭から自立してアルバイト収入で学費を賄っている・コロナ禍で収入が大幅に減少した等の学生に対し、10万円の緊急給付金を行うことが、国の2021年度補正予算案に計上されていることをお伝えしておきます。
担当課におかれましては、大変な作業となりますが、一日でも早く対象者に届くよう事務を進めていただくことをお願いし賛成討論とします。