共育コラム
2021年 12月 06日

12月2日(木)に一般質問を行いました。その時のやり取りを紹介します。

橋本・・・第2回定例会の「若者・女性に届く支援」で、生理の貧困について伺いました。

その時に、八千代市が女子児童生徒にカードを配布し、女性職員に提示すれば、生理用品がもらえる仕組みを提案しました。

その後教育委員会から「カードを作成し、10月に小学校2校、中学校2校に配布し、11月にアンケートをとりまとめる」と言われましたが、学校現場の反応はどうだったのか伺います。

学校教育部長・・・市内2校、中学校2校で10月に1か月間、女子トイレに「生理用品がもらえるカード」を設置いたしました。

この間のカードの利用件数は小学校0件、中学校3件でした。

生理用品をもらいに来た件数はカード未設置の時と比べてあまり変化はありませんでしたが、小学生からは「直接は言いにくいので、カードがあるといいと思う」「困った時はこのカードを利用すればよいことがわかり安心した」との感想がありました。

中学生は「困っているとこのカードのことを友人が教えてくれたので利用した」など利用しやすさをうかがわせる感想がありました。

また、教員からは「児童生徒もカードだと伝えづらいことも伝えやすく、安心感がありもらいやすいようだ」「管理上も困ったことはなかった」との回答を得ており、4校とも今後もこの取り組みを継続していきたいとの報告を受けております。

学校現場からは大変良い取り組みだと評価を得ておりますので、この取り組みを全小中学校に広めていく方針で検討してまいります。

橋本・・・学校現場から「生理用品がもらえるカード」について、大変良い取り組みだと評価を得たというので、ぜひ、全小中学校にひろめていただくことを要望しておきます。

また、岐阜市では、国の「地域女性活躍推進交付金」を活用し、「あんしんつながりステーション」を運営しています。

コロナ禍で生活や仕事、子育て等に関する女性の困難や不安が深刻な状況のなか、女性に寄り添い、必要な支援につなげるサポート事業で、支援員や経験豊富な相談員による面談・女性向け用品の無償配布・同じ悩みを持つ女性が集まり支え合う「ピアサポート」実施などで、面談では、必要に応じて他の支援機関へ同行したり、来所できない人には電話やメールで相談を受けています。

また、先ほど教育委員会に伺った、生理用品が必要な時に、見せるだけで安心したというカードですが、岐阜市では、「生理用品1パック、小型のボディソープ1個、マスク3枚」のセットを用意し、公共施設や小中学校の保健室に同ステーションのチラシを置き、その一部が名刺サイズの「女性用品カード」となっていて、切り離してそのカードを、ステーションの窓口で渡すと、セットが受け取れ、「声を出さず、個人情報を言わずに受け取れるよう配慮し、女性の尊厳を守ることを重要視している」とのことです。

若い世代にも知ってもらうために、市内の大学に教室でのチラシ説明と配布をお願いし、さらにキャンパス内でセット配布を依頼しているそうです。本市でも取り組めないか伺います。

また、本市では男女共同参画センターでNPO法人が講師を務める「ゆるっとつながる【女性のための寄り添いサロン】」が12月~3月まで4回開催されます。

こちらは、定員が先着8名なので、いつでもお気軽に相談というわけにはいきませんが、初めの一歩かと思います。

【女性のための寄り添いサロン】について、内容と今後の取り組みについて伺います。

市民生活部長・・・市内の大学内での生理用品の配布などの取り組みは、現時点では考えておりませんが、今後の社会的な動向を見ていきたいと考えております。

なお、豊島区や中野区で実施している広告掲載事業を活用しながら生理用品の無料提供を行う取り組みについては、同様のサービスが提供できないか、関係機関を含め検討を進めております。

次に「女性のための寄り添いサロン」ですが、カウンセラーを講師とし、自己肯定感を上げるワークショップを実施する講座として実施します。

コロナによる閉塞感・子育て・家庭・仕事などの不安を集まった女性たちが、互いに話す場所としても活用されるよう運営したいと考えています。

なお。令和4年度以降については、国の「地域女性活躍推進交付金」を活用も視野に入れ、女性の居場所づくりを行うとともに相談業務などの必要な支援に繋げることで、不安を抱える女性に寄り添った支援ができないか検討しているところです。

橋本・・・生理用品に関する件について、前回提案をした、豊島区や中野区で行っている、広告掲載事業を活用しながら無料提供を行う取り組みについて、検討を進めているとのことでしたので、設置されることを楽しみにしています。

また、先ほどの岐阜市の「あんしんステーション」には、65歳以上の高齢者も相談に来られるそうです。

中には、「悪徳商法の被害にあっている」との相談を受け支援機関につなげたそうです。

本市には、女性相談や女性の生き方相談を行っていますが、いずれも予約制です。

相談というよりも、今の状況を誰かに聞いてほしいと思っている女性は多くいます。

先日も、高齢の方から、連絡があり、訪問しましたが、特に何をしてほしいというわけではなく、「これから年を重ねるとできなくなることが増えてくるので、心配だけれども、今は大丈夫。時々来ておしゃべりしてください。」と言われました。

また、若い女性とラインでやり取りをしていましたが、思い切って電話で話をしたところ、「腑に落ちなかったことが、おしゃべりをしていたら、すーと入ってきて、そういうことだったのか。すっきりしました。」と言われました。

このようなことは皆さんもよく経験していると思いますが、誰かに話を聞いてもらうだけで、50%は問題が解決すると言われています。

問題になる前に気軽に足を運び、話しを聞いてくれる場所が必要と思いますので、更なる寄り添い支援をお願い致します。