NPO法人情緒教育研究所の主催で開催された「不登校・ニート・引きこもりを考える会」に参加しました。
今回は「中学校時の思春期を迎えた子に対する、親の心構えと対処方法」をテーマに、当事者の親や、子ども食堂・ママケアを行っている方なども参加し、様々な角度から、話がありました。
初めての参加の方もおり、「なぜ、EQ教育が必要なのか」から始まりました。
20年近く前は、通信制やサポート校は、あまり知られていませんでしたが、今は、沢山あります。
不登校をサポートするために、多くの学校ができましたが、依然として、不登校の人数は減少していません。
対応から改善はされますが、何故そうなるのか、根本を変えないとダメなんだと。
よく悩んでいる方から、「どうすればいいのか」と聞かれますが、大事なのは、ヒントをもらったら、答えを求めるのではなく、自分で考えることが重要。
また、「何とかしよう」という気持ちが大切なんだと、教えてもらいました。
学校や社会の様々な制度の前に、自分自身に原因があるのではないかと考える事が重要。
これには、時間と苦労とエネルギーが必要。
子育ての目的は、「人格と経済の自立」であり、いつまでも、独立できないのは、守られ過ぎ。
不登校になるのは、自己防衛で、大切な事。
今まで、親の言いなりになっていたことから、逃げたのだから、良いチャンスと受け止め、やり直すことが重要。
これは、親が訓練されていないので、親がやり直すことが必要。
親が常に、変化している人ほど、子育てに手がかからない。冷静に、客観的に見ることができるため。
EQとは、感情指数であり、やる気や気力が強いほど、性的な強さがある。
参加者一人一人の感情や、子育ての経験などを聞くことができました。
楽しそうに生きている大人が少ない。
身近にお手本がいないので、大人になりたくないと考えている子どもが多い。と言った声もありました。
あるお母さんからの報告。今回の特別定額給付金、一人10万円。
不登校であっても、テレビやニュースは見ているので、自分も貰えるのか心配していたが、振り込まれたので、子どもの口座に入金し、自分で使い方を考えていいよと言って渡した。
外に出ることが苦手であるが、一緒にATMの場所へ行き、お金のおろし方などを教えてあげた。
数日後、子どもが、バイクの免許を取ろうかなと、言ってきた。
外に出ることが苦手なので、教習所へ行くのに、一緒についていこうと思っている。
この時、先生の方から「子どもが、一緒に行ってくれと言ってきたら、行くのはいいが、1回に留める」
「こちらから、送って行くとか、一緒に行こうとは言わずに、子どもが求めてきたら動けばいいし、次からはどうすればいいのか考えさせて、行動させることが重要」
親から、答を用意したらダメ。考えさせることが大事。
このことが、自立させることの第一歩なんだと教えてもらいました。