すずらんブログ
2020年 07月 08日

「光触媒」は、1967年に、東京大学大学院に在学中の、藤嶋昭氏(現:東京理科大学学長・東京大学特別栄誉教授)が、本多健一助教授の指導の下、水溶液中の酸化チタン電極に強い光を当てたところ、酸化チタン表面で、光触媒反応が起きることを発見。

実験中偶然にこの作用を見出したのが、酸化チタン光触媒の半世紀に亘る物語の始まりなのだそうです。

日本で誕生した「光触媒」は、1995年に「光励起親水化現象」も発見され、さらに応用範囲が広がりました。

技術応用例は、ドーム型スタジアムなどの膜屋根のテント加工に使われ、長年の風雨にさらされても、汚れて黒ずんだりすることはありません。

この頃は、太陽光に含まれる高エネルギーの「紫外光」が必要だったため、屋外に限られていました。

2010年あたりから、蛍光灯などの室内光でも機能を発揮する「新しい可視光応答型光触媒」の研究開発が行われ、「紫外光」よりもエネルギーが低い「可視光」でも、細菌やウイルスの99.99%をわずか1時間で不活性化できる新しい「光触媒」が誕生しました。

この「光触媒」を使って、住まいの悩みに効果が発揮ができるそうです。

トイレのアンモニア臭・たばこの臭い・ペットの臭い・料理の臭いなどの消臭

カビ菌・インフルエンザ・ノロウイルス・水回りの雑菌・大腸菌などの抗菌・抗ウイルス

シンクの汚れ・キッチン周りの油汚れ・浴室の水垢などの防汚

インフルエンザウィルスに対する「光触媒」の効力を確認しているので、コロナウイルスに対しても、同様に効力があると考えられるそうです。

「光触媒」は、一度塗布すると、長期間、機能が維持され、太陽光や室内光が当たるだけで、「光触媒」に付着されたウィルスや菌が分解され、常に清潔な空気を維持することができるようです。

一緒に話を聞いた方は、理科系の大学出身のため、とても興味深く聞き、さらに質問もされていました。さすがです。

私は、「光触媒」のメカニズムはよく分かりませんが、この「光触媒」を使い、トイレやお風呂など、コーティングすれば、汚れやカビ菌が簡単に洗い流せるという事に、興味をひきました。

学校をはじめ、公共施設のトイレの臭いを何とかして欲しいと、多くの方から、言われます。

「光触媒」で、臭いが取れるなら、活用して欲しいと思います。