すずらんブログ
2025年 08月 08日

令和7年第2回定例会・一般質問の報告です。

何度か取り上げるも、「導入します」と、言ってもらえませんが、懲りずに取り上げています。

はしもと・・・宅配ボックスについて伺います。

6月25日に国土交通省は、「第1回ラストマイル配送の効率化等に向けた検討会」を開き、置き配などの多様な受取方法の普及などの議論をしています。

ラストマイル配送とは、物流における最終段階、つまり、物流拠点から顧客の玄関先まで商品を届ける区間の事を指します。

6月26日の国土交通省大臣会見で中野大臣は、検討会の第1回目の開催に対し、「置き配などの多様な受取方法の社会全体への普及・浸透や宅配サービスのあり方の変革、地域における配送等の共同分担や新たな輸送手段の活用、そして地方自治体の役割などについて、議論を行った。

検討の中で、置き配については、国土交通省が定める【標準宅配便運送約款】において、従来からの対面受取りに加えて、置き配などの多様な受取方法を、受け取りの際の選択肢の一つとしてどのように位置づけるかについても、議論を開始した。

と述べ、【置き配を標準とする】検討を行うという最近の報道に対し、誤解もある。

あくまで対面の受け取りに加えて、置き配などの多様な受取の際の選択肢の一つとしてどう位置付けるかという議論をしている。

検討会での議論に加えて、置き配に係るリスクなどに対する国民の皆さまの様々な声があるので、これらを踏まえながら、本年秋頃を目途とする取りまとめに向けて、再配達率の削減を含めたラストマイル配送の効率化に関する施策の深度化に向けた検討を進めたい」と述べられていました。

今後の流れが気になる所です。

国土交通省が行った「COOL CHOICEできるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン~みんなで宅配便再配達防止に取り組むプロジェクト~」の中に、2019年5月から7月にかけ、再配達の削減によるCO2削減効果やユーザーのストレスの変化などを検証した実証実験の結果が出ていました。

その結果では、再配達率が41%から16%に減少、宅配事業者の労働時間は141時間削減。受け取る側のストレスも削減された。

さらに、再配達によるCO2の削減量は、301kgで、これは杉の木約22本のCO2吸収量に相当するそうです。

以前、取り上げた時には、簡易な置き配バックを船橋市ゼロカーボン推進協議会が抽選で配布していることをお伝えしましたが、置き配のリスクを考えると、ある程度しっかりした宅配ボックスが必要になります。

環境面において、CO2の削減はとても重要です。

市民の方からも声を頂いていますので再度、宅配ボックス購入費補助を考えて頂きたいと思いますがいかがでしょうか?

 

環境部長・・・近年、新型コロナウイルス感染症の影響やライフスタイルの変化等により、ネットショッピング等の利用が急速に拡大し、これに伴い、宅配便の取り扱い数も増加しているところです。

宅配物の受け取りに際しては、従来の対面での受け取りだけでなく、個人で宅配ボックスを設置することや、配送業者からのメール等による配送日時の確認、また、駅やコンビニエンスストア等に設置された宅配便ロッカーの利用など、様々な選択肢があることから、現時点では考えていないところです。

しかしながら、宅配ボックスを設置することは、防犯面のみならず、配達員の再配達の防止や労働環境等の改善、さらには温室効果ガスの削減等にもつながるものと理解しています。

今後も、国の動向や他自治体の事例、市民ニーズの変化等を注視しながら補助制度の導入の必要性について検討してまいります。

 

はしもと・・・再配達の減少は、あきらかに環境面でも効果がありますので、今後の国の動向など注視していただき、市民の方からも声が届いていますので、必要性を検討していただくことを要望します。