全国の児童相談所(児相)が、2022年度に対応した虐待相談件数は21万4843件で、過去最高となりました。
ただこの件数の増加は、警察による通告の増加などが原因とみられています。
児童虐待防止法が定義する虐待とは
暴力などの「身体的虐待」
食事や入浴などの世話をしない「ネグレクト」
わいせつ行為などの「性的虐待」
言葉や態度などで傷つける「心理的虐待」
22年度に児相が対応した虐待のうち、59.6%が心理的虐待でした。
子どもの目の前で家族に暴力をふるう「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」も、これに該当します。
虐待を受けている子どもや、虐待をしている保護者には、特徴的なサインが現れることがあります。
子どもの場合
*説明できない不自然なあざや、やけどの痕がある。
*衣服や体がいつも汚れている。
*急にやせた。
*表情が乏しい。
*落ち着きがなく、乱暴。
*家に帰りたがらない。
*夜遅くまで一人で遊んでいる。
*親をさけている。
*親がいなくなると急に表情が晴れやかになる。
*拒食・過食・むさぼるように食べるなどの異常な食行動。など
保護者の場合
*家の中や外が散らかっていて、不衛生。
*近隣からの苦情や悪いうわさが多い。
*子どもの健康や安全を考えない。
*子どもを置いて外出している。
*人前で子どもを厳しく叱る、たたく。など
虐待かな?と思ったら、迷わず「189」へ電話してください。
児相の全国共通ダイヤルです。
通話は無料で、24時間、365日、匿名で電話ができます。
【船橋市HPより】
船橋市では、家庭児童相談室(月曜日~金曜日 午前9時~午後5時・祝休日年末年始を除く)047-409-3469でも応しています。
また、妊娠・出産・子育てで不安がある方、悩んだり困ったりした時は、遠慮なく、子育て世代包括支援センター「ふなここ」(月曜日~金曜日 午前9時~午後5時・祝休日年末年始を除く)047-411-8250に相談しましょう。
保健師・助産師・心理士・教育経験者・保育士が一緒に対応方法を考えてくれます。
18歳までのお子さん本人も相談ができます。
船橋市では、令和8年に船橋市児童相談所の開設を目指しています。
また、こども家庭庁ができ、全員の妊産婦・子育て世帯・子どもへの一体的に相談支援を行う「こども家庭センター」の設置も求められていることから、児童相談所の開設前に、「こども家庭センター」が設置されます。
これからも、子育て世帯の抱える問題や支援について取り組んで参ります。