共育コラム
2020年 04月 05日

親などによる体罰を禁止する「改正児童虐待防止法」が4月から施行されました。

体罰などによらない子育てについて、厚生労働省が打ち出したポイントを紹介します。

体罰の定義について・・・・・子どもへの身体の苦痛や不快感を与える行為

(1)口で3回注意したけど言うことを聞かないので、頬をたたいた。

(2)大切な物にいたずらしたので、長時間正座をさせた。

(3)友達を殴ってけがをさせたので、同じように子どもを殴った。等

具体的な例が挙げられています。

では、どうしたらいいのか、体罰によらない子育てのポイントとは。

*子どもと接する時のポイント

(1)気持ちを受け止め、考えを聞く。

(2)行動に注意し、肯定的・具体的に話す。

(3)良いことをしたらほめる。

(4)一緒にする、お手本になる。

(5)注意をそらす、モチベーションをあげる。

*親自身のポイント

(1)環境を整える。

(2)発達段階を理解する。

(3)家事の分担、時間の使い方などを見直す。

(4)クールダウンの方法を見つける。

大事なことは、子どもの気持ちを受け止めることだと思います。そうすると、子どもは、親に大切にされていると感じるからです。

その上で、子どもに伝わりやすい方法・内容で話をしましょう。

例えば、「走らない!」と怒鳴りつけるよりも「危ないから歩こう!」と、分かりやすい声掛けがポイントです。

また、子どもが良いことをしたら、すぐにほめてあげると、子どもの自信にもつながりますし、次も、こうすればいいんだなと感じます。

また、結果だけではなく、頑張ったことを認めてあげることも重要です。

ほめ方のコツは、①具体的に②すぐに③今できているところに注目してほめる④思いを伝えるなどです。

他にも、子どもがおもちゃなど片付けをしないと、怒ってしまいがちですが、「一緒に片付けよう」とか「お片付け競争はじめ~」とか、一緒に行動をして、お手本を示すのも効果があると思います。

そうは言っても、子どもが困った行動に固執する時は、気持ちを切り替えるのに時間がかかる時もあります。

例えば、家で泣いていたとしたら、外に出て、散歩したりして、場面を切り替えて気分を変えることも大事です。

*ストレスが爆発する前に、クールダウンをしましょう。

子育ては、お母さん一人で抱え込むとストレスが溜まります。工夫をして、子どもと向き合う環境を整えましょう。

例えば、乳幼児の場合、「触っちゃダメ!」と叱らないで済むように、危険な物は、触ることができな場所に置きましょう。

また、忘れ物が多い場合は、持ち物リストを作成し、準備ができたらシールを貼るなども効果的です。

その上で、子どもの発達段階を理解し、声掛けをしましょう。他の子と比べる必要はありません。

兄弟や他の子と比べ、成長や発達に見合わない課題を押し付けたりしないことが大切です。

また、育児の負担を一人で抱え込まないで、行政サービスなどを上手に使うのも一つです。

一方、「イヤじゃないでしょ!」「なぜできないの!」などは、ストレスの爆発です。

怒鳴りつけたり、叩くなど、子どもにぶつけないように、深呼吸をしたり、窓を開けて風に当たるなど、イライラが爆発する前に、クールダウンの方法を見つけておきましょう。

船橋市では、子育て世代包括支援センター「ふなここ」が1月にオープンしました。

047-411-8250 (月~金 10:00~16:00 祝休日・年末年始を除く)

妊産婦さん、0~18歳までの本人と保護者が気軽に相談できる場所です。

また、必要な情報提供も行っています。

支援が必要な時は、一人ひとりの状況に応じた支援プランを作成します。

医療機関や子育て支援機関、学校などの関係機関と連携しながら、切れ目のない支援を行っています。

一人で抱え込まないで、気軽に相談してみましょう!!

電話相談だけではなく、予約不要の面接相談も行っています。

カウンターでの相談はもちろんのこと、お子さんが遊びながら一緒でも安心な個室も用意されています。

船橋市北本町1-16-55 船橋市保健福祉センター2階