共育コラム
2020年 03月 07日

新型コロナウイルスの影響で、学校が臨時休校になり、それぞれご苦労されていると思います。

仕事を休んだり、祖父母や家族に頼めない人も多いと思います。

船橋市では、放課後ルームを新たに必要とする保護者に対し、臨時で、受付を開始しました。

児童育成料は、一人につき6,000円です。詳しくは、市のHPをご覧ください。

やむを得ず、子どもが留守番をするときに、事件や事故に遭わないように、新聞の記事を基に、考えてみましょう。

年齢で判断するよりも、「大人との対応」「ルールを守る」この2点がどこまでできるのかを見極めて判断することが大切だそうです。

ルール作りのヒント

①知らない人を家に入れない。

②火は使わない。

③高いところに上らない。

④外出時の約束をする。

①知らない人を家に入れない。

訪問者の対応は、たとえ顔見知りであっても、ドアのチェーンを付けたまま対応しましょう。

訪問者には「お母さんは、今、対応できないので、後で来てください、と言っています。」と伝えるのも一つの方法です。お母さんが居ないと知られないようにすることが大切だと思います。

この様な対応が難しい場合は、「チャイムが鳴っても、一切対応しない」と、徹底させることが大事です。

②火は使わない。

ライターなどで、火遊びをして、火災につながるケースもありますので、絶対に火を使ってはいけないことを約束させましょう。

ガス台も危険だと教えましょう。

また、ライターやマッチ、刃物や薬などの危険物は、子どもが触れることができないように、親が管理しましょう。

万が一の事を考えたら、ガスの元栓を閉めることも必要ですね。

③高いところに上らない。

室内の転落も危険ですが、特にベランダは要注意です。室外機に乗って、フェンスを越えて落ちた事故もあります。

絶対に、ベランダには、椅子や、ごみ箱など、置くのはやめましょう。

「こんなところには上らないだろう」と思っても、子どもは、昨日できなかった事が、今日できたという事はよくあります。

ベランダで遊んではいけないことも徹底しましょう。

また、室内から、窓を開けて転落するケースもあります。

窓の鍵を閉めて届かないところに、補助錠をかけるなどの工夫も大切です。

④外出時の約束をする。

留守番中に、友だちのところに遊びに行ったり、買い物に出かけることもありますので、外出時の約束を決めておきましょう。

玄関のカギを閉めるのは当然ですが、カギを紛失しないように、チェーンなどで、洋服やカバンにしっかりと固定するようにしましょう。

家に戻った時は、周囲に不審者がいないかをチェックしてから、家に入り、その際「ただいまー」と、家に誰もいなくても、声を出すだけで、防犯につながります。

私も、家に帰ると、家に誰もいなくても「ただいまー」と、家に向かって言うようにしています。

臨機応変に動ける子に!

これさえ守れば絶対に安全という事はありません。

例えば、留守番中に、チャイムや電話に応じないで、居留守をすることは、「家の中に誰もいない」ことを示してしまう危険性もあります。

また、近所で火災が起きているのに、呼びかけに応じす、家の中に閉じこもっていれば、大変なことになってしまうかもしれません。

状況に応じて、臨機応変に動けるようにすることが、本当の安全教育です。

そのためには、生活の中にどのような危険があるのか、子ども自身考えさせることも大切です。

「もしも、○○の場合はどうするの?」「なぜ、そう思うの?」などと、問いかけを中心に親子で会話する。

親が一方的に「これはダメ」と禁止するのではなく、子ども自身に考えさせることで、いざという時に、自分で判断することができるようになります。

自分の身は自分で守る「危険回避能力」を高めることができます。

子どもの性格、能力は、親がよくわかります。

最初は短時間のお留守番から始め、その都度「どうだった?」「何か心配なことはなかった?」など感想を聞いてあげることで、徐々に自立していきます。

また、休みが長期になってくると、生活のリズムが乱れます。

「朝、起きる時間を、本人に決めさせることが大切」だそうです。

自分で朝起きる時間を決めて、決まった時間に起きることができれば、寝る時間も整い、自然と一日の生活を自分で主体的に決められるようにもなります。

今回の、新型コロナウイルスの影響で、学校が臨時休校になり、不平不満を言いたい気持ちはよく分かりますが、少し視点を変えて、「自分で考えることができる子に・危険回避能力を身に付ける・主体的な生活を送る力を身に付ける」いいチャンスととらえ、子どもの成長を見守っていきましょう。