共育コラム
2020年 05月 05日

1886年5月2日に日本で初めて、えんぴつの製造が始まり「えんぴつ記念日」となったそうです。

明治時代のことだそうですが、私は今回初めて知りました。

世界では、1560年代、イギリスの鉱山で良質の黒鉛(純粋な炭素からなる鉱物)が発見され、その黒く、なめらかな性質が注目され、細長く切って、握りの部分をひもで巻いたり、木で挟んだりして筆記具として使ったものが、えんぴつの原型だそうです。

その後、改良が重ねられ、粘土に黒鉛を混ぜ、これを焼き固めて芯を作る方法が考え出され、現在に至っています。

えんぴつの芯は、黒鉛と粘土を混ぜる割合によって、硬いものから柔らかいものまであります。

例えば、普段使うHBは、黒鉛約70%に対し粘土約30%。

黒鉛の量が多いほど濃く軟らかな芯になり、粘土の量が多いほど薄く硬い芯になります。

日本の規格では、芯の硬度は、6Bから9Hまでの17種類。

軟らかい芯は「lack(黒い)」の頭文字「B」

硬い芯は「ard(硬い)」の頭文字「H」

HとHBの間に「F」がありますが、これは、「irm(引き締まった)」の頭文字

このように沢山の種類があるとは知りませんでした。

私が、子どもの頃は、小学校に入学する時は、2Bを使っていました。

中学生ごろに、HBで、ほとんど今でもHBを使っています。

図工の時に、初めて4Bを使った時には、なんて軟らかいえんぴつなんだろうと思ったのを、今でも覚えています。

高校生になると2Hで、なんとなく大人になったな~みたいな感じがしました。

我が子たちも、2Bからスタートし、HB。美術などで、4Bや6Bを買った記憶があります。

その時のえんぴつが今でも残っているので、時々、使っています。

それが、孫が小学校に入学すると、2Bではなく、これを使うのでと、4Bとか6Bを学校からもらってきて、4年生になった今でも、4Bを使っています。

書写で使うだけかと思っていましたら、そうではなく、普段から使っているのに驚きました。

今の子達は、筆圧が弱いのでしょうか。

時々、孫の宿題を見てあげるのですが、思わず、えんぴつを削ってあげたくなってしまうほど、丸くなったえんぴつで漢字のドリルをしているので、マスの中に入りきらない時があり、もう少し硬いえんぴつなら、きれいに見えるのかな~なんて思ったりしています。