共育コラム
2021年 05月 29日

「歩育」って、聞いたことがありますか?

「歩育」とは、子どもたちが歩く運動を通して、知力・体力・気力を養成し「生きていく力」を育んでいく取り組みのことをいいます。

赤ちゃんは、ハイハイを経て、立ち上がることで視野が広がり、目から入る情報が増えます。

二足歩行は、両手が自由に使えるようになって、思考回路が刺激され、脳が活性化されるそうです。

神経細胞は3歳前後までに急激に発達し、10歳ごろまでに回路形成はほぼ完成すると言われています。

歩くと脳が活性化します。

子どもは、成長の過程で、分からないことがあると「なんで?」「どうして?」「これは何?」と聞いてきます。
好奇心の表れです。

この時に親が「この花はね、アジサイっていってね・・・」と、受け止めてキチンと返してあげると、子どもの感性が高まり、共感力が増していきます。

家から一歩外に出ると、様々な情報があふれています。子どもは「なんで?」「どうして?」を連発します。それだけ、好奇心を刺激する機会がたくさんあります。

子どもが、普段何に興味を示すのか、観察しておくといいですね。昆虫が好きなら、そっと昆虫図鑑を見ておくとか、花が好きなら、名前や花言葉などを知らべておくのもひとつです。

地名の由来や、建物の歴史などを一緒に学びながら散歩するのも楽しいですね。

いつもとはちょっと違う時間を過ごしてみませんか。

忙しいと「早くいくよ」「そんなところで立ち止まらない」などついつい言ってしまいがちですが、散歩に行くときは、親も楽しむことが大切です。

親が楽しんでいると、子どもも楽しめますが、親が楽しんでいないと、子どもも楽しくありません。一緒になって、思いっきり楽しんでみませんか!

「水分補給を忘れずに!」そして散歩中にたくさん子どもを褒めてあげてくださいね。

また、家に戻ったら、親のほうから「今日は、一緒に行ってくれてありがとうね」「楽しかったね」と言ってあげてください。

親から感謝の気持ちを伝えることで、子どもは「親も楽しかったんだ」となり、うれしくなります。

このようなやりとりをすることで、相手に感謝する習慣も身についてきます。

私が子育てをしているときに教えてもらった言葉です。「3歳までは手を離さず、6歳までは目を離さず、小学生になったら心を離してはいけない」

子どもの成長は早いものです、手をつないでくれる間は、しっかりと手をつなぎましょう。

3歳ごろになると、手をつなぐことを嫌がるようになります。そうしたら次は目を離さず、子どもを見てください。小学生になると行動範囲が広がりひとりで行動します。目を離しても、決して心は離さないでくださいね。