コロナ禍で家にいる時間が増えましたが、ついついゲームに夢中になっていませんか。
国民生活センターに寄せられている相談では、未成年者からの相談が1万件を超えているそうです。
オンラインゲームの料金が、いつの間にか支払われていることが多いので、注意が必要と呼びかけています。
利用料金が、クレジットカード決済の他、スマホの月額利用料金に上乗せして支払われる場合が多いため、後日送付される支払い明細書や通知などで料金の支払いを知るケースがあり、国民生活センターによると、未成年者の平均契約購入額は20~30万円程度で、中には数百万円に及んだケースもあったそうです。
〈事例〉
携帯電話会社から、キャリア決済の支払い金額が限度額の10万円を超えるという通知が親の携帯に。
思い当たる節もなかったので、家族に確認すると、小学生の子が(10歳)親のスマホでオンラインゲームをしていたことが判明。
こっそりと盗み見たパスワードを入れてゲームをダウンロードし、課金されていました。
子どもはお金を払っているという感覚もなくゲームを進めてしまった様子。
この様な事例に巻き込まれないためには、どうしたら良いでしょうか。
〈保護者向け〉
①財布、クレジットカード、スマホの暗証番号などの管理は厳重にし、子どもには教えない、勝手に使わせない。
②カードや携帯の端末利用状況の明細を小まめにチェックする
名義人でない子どもがカードを利用した場合であっても、会員規約の管理責任に基づき、名義人に請求されてしまいます。
子どもに、クレジットカードの仕組みを分かりやすく教えるいい機会です。お金を使っているという感覚が乏しく、際限なくアプリに課金されてしまうケースが多いため、十分な対策になります。
また、ゲームによっては、あらかじめ子どもの利用への機能制限を掛けられるペアレンタルコントロールを設定できる場合もありますので活用しましょう。
〈子ども向け〉
①家族の人のお財布からお金やクレジットカードを抜き取らない。また、友だち同士でも貸し借りは絶対にしない。
②家族のお金で、勝手に電子マネーを買わない。
③オンラインゲームの中で、アイテムなど、欲しいものがあってお金がかかる場合は、必ず家族の人に相談する。
④アプリ内で年齢制限があった場合、自分の年にうそをついてまで利用しない。
ほしいオンラインゲームのアイテムなどを買うためにクレジットカードを使ったり、携帯電話の利用料金と併せて支払ったりすることは、お店でお金を払ってゲームソフトを買うのと同じだという事を、覚えておきましょう。
安全に楽しむために、各家庭や親子でしっかり話し合い、ゲームを利用する時のルールを決めておきましょう。
困った時は、消費者ホットライン【188】へ電話をしましょう。最寄りの消費生活センターにつながります。