すずらんブログ
2021年 05月 14日

議員になってから、幾度となく、雨水利用を取り上げてきました。

今回の記事では、この4月に開校した船橋市立塚田南小学校の取り組みを取材してもらいました。

 

屋上には、いたる所に、雨水ますが設置されています。

校舎の下はこのような感じで、貯留施設があります。

校庭の散水だけではなく、トイレの流す水にも使われることは船橋市では画期的な取り組みです。

市内84校の小・中・特別支援学校のうち、40校の校庭が、雨水を貯める仕組みになっています。

雨が上がっても、いつまでたっても校庭に水溜りができているのを見たことがあると思いますが、晴れても体育の授業や部活動ができない事があります。

平成25年に、この現状を見た時、校庭の上に貯めるのではなく、地下に貯める事ができないか取り上げました。

印旛沼流域(船橋市北部)内の学校から取り組んでいただき、現在では、古和釜中学校・三咲小学校・高根台中学校・特別支援学校高根台校舎・古和釜小学校の校庭の地下に貯留浸透施設ができています。

また、建て替えをした船橋小学校と新設の塚田南小学校にも、校庭の地下に貯留浸透施設を設置し、雨水利用がされています。

平成29年度事業で整備した古和釜小学校の例

イメージ図
イメージ図1600
地下貯留施設(プラスチック製)施工写真(左側:部材組立状況、右側:組立完了)
貯留施設1600

(船橋市HPより)

雨水貯留浸透施設は、大雨が降った時に、雨水が一気に河川に流れ出ないようにする役割があります。

 

開発行為で家が建つと、雨水調整池が設けられますが、このような感じで、コンクリート造の調整池でした。

フェンスを乗り越えて侵入する動物やフェンスが腐食した所から子供たちが侵入し落ちてしまう心配もありました。

 

最近では、技術も進み、地下に貯留施設が設置されるようになり、心配がなくなりました。

場所によっては、上を公園にして利用している場所もあります。

また、道路側溝を利用し、雨水を貯めたり、地下に浸透する施設を設置し、道路冠水を減らす取り組みも行われています。

各家庭でも、雨水浸透ますや雨どいに取り付ける雨水貯留タンクの設置、下水道が整備されると不要になる浄化槽を転用し貯留施設にする時は、補助金が出ますので、まずは、下水道河川管理課にお問い合わせください。(047-436-2622)