すずらんブログ
2017年 09月 03日

問い掛けの工夫で、やる気に

8月26日(土)船橋中央公民館で開催された、特別支援教育振興大会の教育講演会が開催されました。

講師は、立教大学心理学部の中田洋二郎先生です。

家族支援と連携を求めて、様々な角度からお話をされました。

ADHD・アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム障害・ペアレントトレーニングなど、言葉や少しの知識はあったものの、とらえ方や、本人の気持ちなど、今までとは角度が違う観点からの話でしたので、考えさせられました。

知的障害を伴わない発達障害への関心は、1980年代以降、欧米でアスペルガー症候群やADHDなどの関心が高まり、日本では、1990年代から2000年代に、LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症候群への関心が高まってきました。

診断名が、自閉症から自閉症スペクトラム症と変わってきました。

スペクトラムとは、連続して分布している状態のことを指し、特徴のある障害が重なり合っていることを示すそうです。ですので、診断名で判断するのではなく、個々に判断することが大切とのことです。

例えば、暴力など問題行動を起こす子ども対応の留意点では、その子どもの診断名から想定される一般的な対応では解決せず、他の障害があることも考慮した対応が必要です。

どのようないきさつで、暴力という行動が起こっているのか、よく話を聞くことが大切ということです。ついつい、暴力そのものがいけないという観点から、怒ってしまいがちですが、その子にとっては、こだわりの強い部分を否定されたりした時に、暴力という行動が起こっていることがあるので、とにかく話をよく聞くことが大事だと思います。

また、自分の育て方が悪いのかと、周りから攻められて行き場のない思いをしている方も見受けられます、発達障害があったために、育てづらかったことがわかりホットする方も見受けられます。このような時、早くから、もしかしたらと思ったら、子育て支援センターなどに相談してみたら、と勧めていましたが、保護者の気持ちを聞き反省しました。

ある保護者の声が紹介されました。

『療育手帳を取得すれば、様々なサービスが受けられることは承知している。しかし、療育手帳を取得するということは、子どもに、障がいというレッテルを貼ること、親が躊躇するのは、当たり前』

良かれと思っていたことにハッとしました。

最後に、ペアレント・トレーニングから学ぶ発達支援のヒントから、学んでほしい三つの事を話されました。

①性格ではなく行動を見ましょう。

②ほめるときは行動をほめましょう。

③親の行動が変わると子どもの行動も変わります。

ペアレントトレーニングは、小さな変化、小さな成功を大切にし、成功への注目と成功体験を与える工夫が基本となります。

子どもの発達などで心配なときは、『子ども発達相談センター』を利用しましょう。

船橋市北本町1-16-55

保健福祉センター5階

電話 047-424-7012

電話 047-409-1754(相談専用)

月曜~金曜 9:00~17:00(祝休日・年末年始を除く)

心理発達相談員・保育士・作業療法士・理学療法士・言語相談員が相談にのります。

落ち着きがない、コミュニケーションがとりづらい、言葉の遅れが気になる、友達と遊べないなど、心配な時は、遠慮なく相談をして下さい。

対象は、就学前のお子さんと保護者です。

障がいのある、またはあるかもしれない幼児児童生徒の就学に関する相談は、総合教育センターで行っています。

総合教育センター

船橋市東町834

電話 047-422-7734

月曜~金曜 9:00~17:00(祝休日・年末年始を除く)