共育コラム
2018年 03月 23日

子ども達にとって、待望の春休みがやってきました。

桜も咲き始め、春がもうそこまでやってきています。

登下校時には、スクールガードの方が見守りをしていますので、家のフェンスを手や傘でたたくようなことはないと思いますが、面白がって、いたずらをする場合もあります。

そのような時、どうしますか。

よその子に、いきなり注意するのは、抵抗があります。

子どもは、知らない人から叱られるのを嫌がります。

日頃から信頼関係があればいいのですが、そうでない場合は、ただ叱っただけでは、「怖い人」と思われてしまいます。

どうすれば良いのでしょうか。

例えば、フェンスを叩く子どもに、いきなり「やめてね」「たたかないでね」と言ってしまうと、優しく言ったつもりでも、単に「「文句を言われた」「やなおばさん」と思われてしまうかもしれません。

そのような時は、「小さい子と一緒で偉いね」とか「みんな仲良しだね」「ランドセル重くない?」などと話しかけてみましょう。

子ども達は、笑顔で何か言葉を返してくるかもしれません。

その後に思い出したように「そうそう、音が響くから、おばさんのおうちを、叩くのやめてもらえないかな?」と言ってみましょう。

いきなり注意されるよりも、ちょっといい気分になった後に言われると、素直になります。

小さな子から思春期の子も、みな同じです。

私たち大人は、自分の言っていることが正論であればあるほど、謙虚になって、注意をすることが大切です。

偉そうに注意すると、自分もそうですが、かえって聞く耳を持たなくなります。

「~してもらっていいかな?」と謙虚な言い方で、注意することをお勧めします。

地域の子ども達と距離を縮めるには、「先に話しかけること」がポイントです。

話しかけるきっかけは簡単な誉め言葉を。

「上手にかけてるね」「きれいな色だね」「いい返事だね」「カッコいい服きているね」

子どもにとって当たり前のようなことでも、褒められると嬉しくなります。

子ども達は、話しかけてくれることや褒めてくれることが、嬉しいのです。

小さな子どもがかくれんぼや鬼ごっこをしていたら、短時間でもいいので一緒に遊んでみましょう。

ゲームをしていたら「それ、何のゲーム?」と聞いてみるのもいいと思います。

子どもは、自分が好きなものに興味を持ってくれる大人を好きになります。

子どもに好かれるには、自分から好きになることが大切です。

親とは違った目線で、地域の子ども達と関わる大人が増えることを期待します。