子ども達にとって、待望の春休みがやってきました。
桜も咲き始め、春がもうそこまでやってきています。
登下校時には、スクールガードの方が見守りをしていますので、家のフェンスを手や傘でたたくようなことはないと思いますが、面白がって、いたずらをする場合もあります。
そのような時、どうしますか。
よその子に、いきなり注意するのは、抵抗があります。
子どもは、知らない人から叱られるのを嫌がります。
日頃から信頼関係があればいいのですが、そうでない場合は、ただ叱っただけでは、「怖い人」と思われてしまいます。
どうすれば良いのでしょうか。
例えば、フェンスを叩く子どもに、いきなり「やめてね」「たたかないでね」と言ってしまうと、優しく言ったつもりでも、単に「「文句を言われた」「やなおばさん」と思われてしまうかもしれません。
そのような時は、「小さい子と一緒で偉いね」とか「みんな仲良しだね」「ランドセル重くない?」などと話しかけてみましょう。
子ども達は、笑顔で何か言葉を返してくるかもしれません。
その後に思い出したように「そうそう、音が響くから、おばさんのおうちを、叩くのやめてもらえないかな?」と言ってみましょう。
いきなり注意されるよりも、ちょっといい気分になった後に言われると、素直になります。
小さな子から思春期の子も、みな同じです。
私たち大人は、自分の言っていることが正論であればあるほど、謙虚になって、注意をすることが大切です。
偉そうに注意すると、自分もそうですが、かえって聞く耳を持たなくなります。
「~してもらっていいかな?」と謙虚な言い方で、注意することをお勧めします。
地域の子ども達と距離を縮めるには、「先に話しかけること」がポイントです。
話しかけるきっかけは簡単な誉め言葉を。
「上手にかけてるね」「きれいな色だね」「いい返事だね」「カッコいい服きているね」
子どもにとって当たり前のようなことでも、褒められると嬉しくなります。
子ども達は、話しかけてくれることや褒めてくれることが、嬉しいのです。
小さな子どもがかくれんぼや鬼ごっこをしていたら、短時間でもいいので一緒に遊んでみましょう。
ゲームをしていたら「それ、何のゲーム?」と聞いてみるのもいいと思います。
子どもは、自分が好きなものに興味を持ってくれる大人を好きになります。
子どもに好かれるには、自分から好きになることが大切です。
親とは違った目線で、地域の子ども達と関わる大人が増えることを期待します。