すずらんブログ
2023年 04月 14日

先ごろ行われた千葉県議会議員選挙の時から、船橋市では「投票支援カード」が導入されました。

このカードは、代理投票や他の支援が必要な時に、投票所の職員に見せるものです。

投票用紙と一緒に送られてくる「投票方法のご案内」の下にあります。

昨年の第4回定例会で、取り上げ、実現しました。

橋本・・・選挙支援カードの導入について

前回の参議院選挙の時のことですが、100歳を超えるあるおばあちゃんが、「もう最後だろうから、何としても投票に行きたい」と、娘さんにお願いをして、当日、電動車いすをレンタルし、投票場に行きました。

行くまでに、候補者の名前を必死で覚え、係の人に伝えられるようにして当日を迎えました。

娘さんが、投票所の入り口まで連れて行き、入り口で、係の人にお願いをしました。

その係の方は、一生懸命に対応をして下さったようですが、耳が遠く、会話もままならず、うまく意思が伝わらなかったようでした。

しまいには、奥の方に行き、対応したようですが、いつまでたっても出てこない、また時々聞こえてくる声の大きさに、外で待っていた娘さんは、パニックになっていないかとても心配になったそうです。感覚として20~30分かかったようです。

後日、このお話を伺い、何とかならないだろうか。投票をしたいという気持ちにどのようにしたら応えられるのか、思いをめぐらしました。

そのような時に、札幌市で導入をしている「選挙支援カード」に出会いました。

A4サイズのシートで、3つの質問が書かれています。

まず、①「会話ができる」「メモのができる」「指さしができる」のどれかに丸印をつけます。

次に②「投票所内の道案内が必要ですか」に対し、「はい」「いいえ」に丸印をつけます。

③「自分で投票用紙に書くことができますか」に、それぞれ「はい」か「いいえ」で答えます。

その他として、特に気を付けてほしいことや手伝ってほしいことを記入できるようになっています。

特に生きずらさを感じている方は、投票所で戸惑っているところを、いきなり声を掛けられてパニックになることもありますし、今回の高齢者の例をとっても、この様な支援カードがあれば、不安にならずに投票ができるのではないかと考えます。

投票所の係員以外の家族や同行者が代わりに書くことはできませんが、病気やケガ、その他の事情がありご本人が投票用紙に記入できない場合は、投票所の係員が本人の指示通りに代筆することは法律で認められているわけですから、一人でも多くの方が投票できる体制を作るべきと考えますが、いかがでしょうかお伺いいたします。

選挙管理委員会・・・4月の統一地方選に向け導入について検討する。

橋本・・・市のHPからダウンロードして使えるようにし、事前に記入してくるのもいいですし、投票所に用意しておき、その場で記入しても良いと思います。

以上のようなやり取りを経て、船橋版のコンパクトな「投票支援カード」が作成されました。

病気やケガ、その他事情がある方、投票をあきらめないで下さい。

投票所に行くことができれば、「投票支援カード」と候補者の名前が分かるものを提示すれば、代理投票をしてもらえます。

ぜひ、ご活用ください。