使用済み紙オムツのリサイクルの実証実験が、都立荏原病院で行われ視察に行ってきました。
以前にも、伯耆町へ視察に行きましたが、今回は、トラックに機械を積んでの実証実験でした。
これなら、電源が取れれば、少しのスペースで、使用済み紙オムツのリサイクルができます。
病院から出された使用済み紙オムツが運ばれてきました。
ほとんど臭いやウィルスを通さない特殊なポリエチレン袋です。
レジ袋のようにしてほしいと要望があったそうですが、レジ袋だと、口がしっかりと封ができず、臭い等が漏れてしまうため、くるくる巻いてきゅっと結べるようにしたそうです。
45ℓのごみ袋のような大きな物が良いかと思いましたが、あまり大きいと沢山入れられますが、重たくなってしまうため、小さめにしたそうです。
青の扉から機械に投入です。
約16時間かけて、水分が取り除かれ粉砕されます。
すでに導入されている所では、朝投入し翌日の朝取り出しているそうです。16時間で粉砕されますが、そうすることで、夜、人が付いていなくても良いからだそうです。
また、常時投入ができるため、保管庫がいらないそうです。
前日からの物ですが、赤の扉から粉砕されたものが出てきました。
水分が取り除かれたので、軽いです。
リサイクルを考えなければ、この状態で事業系ごみで出す場合、重さが3分の1になりますので、料金が安くなり、このケースを取り入れた自治体もあります。
こちらの機械に、粉砕されたものを入れて、燃料となるペレットを作ります。
このようなペレットになります。
裏側にダクトがあり臭いが出ていますが、尿の臭いはほとんどしていませんでした。無臭とまではいきませんが、気になる臭いではありませんでした。
200ボルトの電源があればいいそうです。
伯耆町ではすでに導入していますが、ペレットをボイラーの燃料にしてお湯を沸かし、町民の皆さんが使用できるお風呂を運営しています。
船橋市でも、導入ができないか会派で研究しています。
高齢者施設等から出る使用済み紙オムツをリサイクルし、ボイラーを設置できる入浴施設や温水プール等がないか考えています。
国も本格的に使用済み紙オムツのリサイクルを考え始めています。
方法はいくつかありますが、今回のケースは、水も使用せず、万が一大きな災害が起こった時、トラックが止められるスペースと電源が確保できる場所であれば、避難所等から出る使用済み紙オムツの処理ができます。
他のごみは数日たってもさほど気になりませんが、使用済み紙オムツはそのまま置いておくと臭いが気になります。衛生面も考えると、とても画期的な取り組みです。
今後も、しっかりと取り組んでまいります。