すずらんブログ
2018年 03月 24日

3月24日(土)デンマーク王国・オーデンセ市子ども文化センター(ティンダーボックス)の協力により、こども美術館に「しっかり者のすずの兵隊」を体験できる新スタジオがオープンし、オープン式典に参加しました。

テープカットは、市長、議長、オーデンセ博物館連合、童話作家、豊富小児童(2名)により、行われました。

式典終了後、スタジオで、豊富小学校の児童による、「しっかり者のすずの兵隊」を鑑賞しました。

皆さんは「しっかり者のすずの兵隊」一度は読んだことがあると思います。

【男の子の誕生日祝いに、すずでできた25人の兵隊さんが贈られました。ところが一人だけ、足が1本の兵隊さんがいました。この兵隊さんは最後に作られたので、材料のすずが足りず、1本足でした。でも、1本の足でしっかりと立っていました。

テーブルの上には、おもちゃが沢山のっています。中でも、紙でできた美しいお城があり、入り口には、同じように紙でできたかわいいバレーの踊り子さんが立っていました。

踊り子さんは、両手をひろげ、片方の足をぴんと高くあげていました。兵隊さんからは1本の足しか見えませんでした。】

入り口の、踊り子わかりますか。イメージをして作成したそうです。ステンレスでできていますが、特殊な方法で色が付いています。100年は色落ちしないそうです。

【1本足の兵隊さんは、踊り子さんも自分と同じ1本足だと思い、お嫁さんにぴったりだと考えました。

あくる朝、兵隊さんは窓から外に落ちてしまいました。町の子どもが兵隊さんを見つけ、紙で作った船に乗せて溝に流しました。】

紙で作った船も置いてあり、自由に乗ることができます。オーデンセ市で実際に使われていたものです。

【流された兵隊さんは滝から落ち、最後には魚に飲み込まれてしまいます。

魚は、人に釣りあげられ、市場で売られ、偶然にも男の子の家に買われてもとの場所に戻りましたが、男の子は暖炉の中に兵隊さんを放り込んでしまいます。】

燃え盛る暖炉です。

【1本足の兵隊さんが燃えていくなか、突然ドアが開き、風が吹き、紙の踊り子さんが風に乗って、兵隊さんのところに飛ばされ焼け失せてしまいました。

1本足のすずの兵隊さんもだんだんと溶けていき、小さな塊になってしまいました。

次の朝、暖炉の灰をかきだすと、兵隊さんはハート型の小さなすずの塊になっていました。そして、そのそばには、寄り添うように、まっ黒に焦げた踊り子さんのブローチがありました。】

昨年11月まで現地で使用されていたものを、友好の印として、寄贈してもらいました。組み立てやプログラムの指導に、オーデンセ市子ども文化センター(ティンダーボックス)のスタッフが来日しました。

アンデルセンの世界に足を運んでみませんか!