10月24日(土)視聴覚センターで、「2015・ADHDセミナーinちば」が開催されました。
毎年秋にニューヨークから帰国し、全国各地で講演会を開催している、カニングハム久子先生とは、議員になってからのかかわりですが、毎年お会いできる事を楽しみにしていました。
学校の先生が主な参加者でしたが、とても有意義なセミナーでした。
今回は「発達障害による二次障を最小限度に食い止めよう!~二次障害が出てからでは遅すぎる~」と題して、症例を紹介しながら、ポイントを話して下さいました。
《二次障害》
*自信喪失 *摂食障害 *自傷行為 *睡眠の乱れ *急激な体重の増加あるいは減少
*集中力の減退 *反抗挑戦性障害→行為障害 *不登校→ひきこもり *うつ病
*薬物乱用 *異常な性的欲望 *違法ドラッグ乱用
『家庭で出来る、やるべき二次障害予防策』
①食生活の改善 ⇒ 保存食品の乱用を止め、栄養バランスのとれた朝食を心掛ける。お味噌汁が一番いいそうです。(朝忙しければ、前の晩に作って温めればいい。)
②生活習慣の改善 ⇒ 夜更かしの原因を排除。
③環境づくり ⇒ 興奮しやすい状況を作らない。クールダウンする場所の設定。(段ボールを用意するのもひとつ)
④親子間の豊かなコミュニケーションづくり ⇒ ほめ方を工夫し、結果をほめるのではなく、努力した過程をほめることが大切。
⑤電子ゲームにのめりこませない ⇒ 子どもの脳は中毒しやすい。ニコチンやアルコールに対する防衛機能が弱い。
⑥処方薬を受けている場合 ⇒ タバコ、アルコール、違法ドラッグと併用すると「ハイ状態」を招き、ドラッグ乱用に陥る危険がある。
⑦専門家の介入 ⇒ 子どもの発達上のニーズは変化することを知り、その変化に敏感になること。その変化の対応に必要な専門家の介入を迅速に求める。
具体的な取り組みを教えていただきました。これらは、どこの家庭でも、学ぶべき事と思います。
また、ネットゲームの依存症についても、お話しがありました。
ネット依存の子どもたちの特徴は、虜になってしまい、ゲームのことばかり考えているそうです。
例えば、ゲームを中断したり、止められたりすると、イライラし、怒りやすく、気分のムラが多い。ゲームの時間がどんどん長くなる。ゲームにのめり込むあまり、他の遊びや友人との交流がなくなる。
睡眠不足、学校に遅刻、宿題をしない、お金の浪費、家族や友人にゲームで遊ぶ時間について嘘をついたり、知られないようにするなど、様々な行動が見えてくるそうです。
他人ごとと思わず、我が子や孫はどうか、よく見ていく必要があります。
とにかく、子どもの異変に気づいたら、一人で悩まずに、専門家に相談しましょう!