12月9日(金)船橋市立海神小学校で開催された「外部講師を活用したがん教育」を参観させていただきました。
船橋市立医療センターがん緩和ケアの先生と看護師さんを迎えて行われました。
講師は、看護師さんです。
スライドを活用し(電子黒板に映し出されていました)とても分かりやすく話が始まりました。
がんの仕組みは、細胞は毎日分裂し、新しくなっていますが、約37兆あるため、異変が起こることがある。
異変が起こった細胞は、無くなることがなく、ただ大きくなるだけだそうです。異変の起こった細胞は、なくならず、ただ大きくなるだけで、免疫細胞をすり抜けていく。
肺がん・・・呼吸が苦しくなる、背中が痛くなる
大腸がん・・血の混じった便、お腹や腰が痛くなる
この異変した細胞は、10年~20年かけて、1cmぐらいの大きさになり、その後は1~2年で2cmづつ大きくなり、自覚症状が出てくるそうです。
なので、健診をしっかり受け、小さいうちに見つけることが重要です。
ほとんどのがんは、早期発見で5年後生存率が高く、進行してからの発見だと生存率が下がります。
しかし、健診受診率は50%行かないのが現状。
がんになる確率は、いまや2人に1人と言われ時代です。
原因は
細菌やウイルス・・・ピロリ菌
生活習慣・・・・・・タバコ・お酒
遺伝的・・・・・・・10%以下
高齢・・・・・・・・細胞が新しくならない
原因不明
予防として
食事・・・彩の良い物を食べる(茶色だけはダメ)
タバコ・・周りにいる人の方が、悪い空気を吸っている(吸っている人は、フィルターを通して吸っている)
アルコール・・・飲みすぎに注意
塩分の取りすぎ・・・胃がん・心臓病になりやすい
また、原因の分からないがんもある
小児がん・・・0歳~14歳 AYA世代・・・15歳~18歳
白血病・脳腫瘍・リンパ腫など
疲れやすく、ケガをした時血が止まりにくい、リンパの腫れ、頭痛、骨関節の痛み
がんになることは、交通事故に似ている。
正しく生活をしていてもがんにはなる。
3大治療
手術・薬物治療・放射線治療
薬物治療
薬剤師は、内服の抗がん剤を準備・・・点滴に抗がん剤を入れる
吐き気や髪の毛が抜けるので、緩和ケアの看護師は、かつらを進め、気持ちを楽にしてあげる
放射線治療
痛みはなく、10分~15分程度で終わる
患者さんの不安とは
自分自身がキケンにさらされ、存在が脅かされた時に起こる気持ち
正しい情報を知ってほしい。
がんという病気のこと、うつる病気ではないこと、ふるまいとは関係ないこと
特に親ががんになると、こどもは、自分のせいだと思うことがあるが、決して子どものせいではない事
最後に、「ぼくとゆうくん」という物語を通して、もしも、周りの誰かが、がんになったらどうしますか?子どもたちに投げかけていました。
子どもたちは、真剣にスライドと講師の話を聞いていました。
授業が終わった後、校長先生と担任の先生を囲み、意見交換をしました。
今日は、総合の授業の中で行った。
保護者と子どもが一緒に聞くの良いのではないか。・・・講演会
今後決められたカリキュラムの中にどう組み込むかが課題。
クラスの状況は担任が良くわかっているため、例えば話の途中で質問をする子がいたり、席を立ったりする子など、扱い方がよくわかっているが、外部講師の場合は、対応が難しい。
公演会だと一方的に進められるが、授業では、担任と講師と二人三脚で行うことが重要。
試行錯誤をしながらですが、外部講師を活用したがん教育が進むことを期待します。