「NPO法人童謡文化を広める会」主催の、「うたいつぐ船橋の童謡」コンサート公演が、1月20日(土)船橋市民文化ホールで開催されました。
船橋市制が施行された頃(80年前頃)、ノーベル文学賞作家の川端康成氏が、船橋にやってきました。
今はもうありませんが、当時、割烹旅館三田浜楽園に、何度も足を運び、小説を書いていました。
三田浜楽園で、童謡を歌い遊ぶ半玉(見習いの芸者だそうです)の金弥に出会い、ひたむきに生きる彼女たちの姿を書いたのが、「童謡」です。
船橋市役所前にある湊町2丁目公園に、「文学碑」「三田浜塩田・楽園説明版」「三田浜塩田碑」があります。市役所に来たときにはぜひ足を運んでみて下さい。正面入り口の真正面です。
今回のコンサートは、彼の心に響いた童謡がいつまでも鳴り響きますように。子ども達の心が輝き続けますように。との願いが込められた創作オペラ「童謡」が披露されました。
第一部では、三田浜楽園での様子が目に浮かんでくるようでした。
健伸幼稚園の麦の子合唱団による、子ども達の歌声。半玉と士官学校生の様子などが披露されました。
「シャボン玉」や「赤い靴」などで知られる、詩人・野口雨情の直孫の野口不二子さんと主催者の瀬川千里さん、歌のお兄さんで活躍していた、たいらいさおさんによる、トークで、童謡の深さを知ることができました。
「シャボン玉」の2番は、「シャボン玉消えた 飛ばずに消えた 産まれてすぐに こわれて消えた」とありますが、雨情の子どもが、産まれて7日で亡くなった事を表したそうです。
詩の意味を感じ取りながら聞いていると、童謡の素晴らしさが、伝わってきました。
第二部では、ボニージャックス60周年記念「昭和歌歴」と題して、「神田川」「白いブランコ」「シクラメンのかほり」など、青春時代を思い起こす、素敵な歌声を聞かせてもらいました。
フィナーレでは、出演者全員がステージに集まり、参加者とともに、「里の秋」「赤とんぼ」「ふるさと」を歌いました。
久々に、心が洗われた気がしました。中学・高校時代がよみがえってきました。
素晴らしい、歌声に感謝です。