共育コラム
2025年 09月 26日

9月24日(水)市役所7階会議室で開催された消費者講座「えっ!そうだったの?くすりとサプリメント」に参加しました。

消費生活センターが企画したもので、船橋中央病院・薬剤部長・澤田大介氏による、講座でした。

薬は服用していませんが、サプリメントは何種類か飲んでいるので、興味があり参加しました。

「くすり」とは何か?

現在の多くの薬は、化学合成され、有効成分の分子構造がわかっている物質が使われている。これらは、実験室でコンピューター管理されている。

漢方薬で使われている生薬にはモノによって数百種類の有効成分が入っているので、どの成分が効果を持っているのか不明のモノが多いため、長く服用することで効いてくる。

医薬品や医療機器は「医薬品医療機器等法」で規制されいる色々な区分の医薬品がある。

法律で定められたヒト(あるいは動物)に投与することのできる薬物が「医薬品」とされている。

医療用医薬品・・・医師の処方が必要

一般医薬品・・・薬局やドラッグストアで買える

要指導医薬品・・・対面で本人への販売(飲み方など薬剤師が指導)主なものは、ガスターテン、ロキソニン他、薬局やドラッグストアで購入しようとすると、必ず、薬剤師さんの説明を受けなければ、購入できません。

「サプリメント」とは何か?

「栄養補助食品」とも言われ、ビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養摂取を補助する食品で、不足している栄養を補う目的がある。

食品衛生法による分類(健康食品の表示基準)

・医薬品(医薬部外品を含む)

・一般食品(健康食品を含む)

・保健機能食品

特定保健用食品(個別許可型)トクホ!・・・血圧高めの方、脂肪がつきにくいなど

栄養機能食品(規格基準型)サプリメント!・・・ビタミン等の栄養素が規定基準量含まれる錠剤などの栄養食品

「くすり」と「サプリメント」の違いがよくわかりました。

サプリメントの使用で注意すべきこと

・成分表示に注意して!

「○×抽出物」「△■エキス」「○○菌」「××酵素」など医薬品と違い、具体的な成分の名前がありません。

これらの成分表示では、いろいろなモノが混ざった状態で、どれくらいの量をどのような方法で何を抽出したかがわかりません。

医薬品は製造方法等すべて決まっています。

・問い合わせ先などがしっかりしているか確認すること

法律で製造者、販売者、輸入者などの表示が決められているので、特に輸入されたサプリメント、薬などは要注意。

・サプリメントは「医薬品」ではありません。

「効いた」「治った」などの言葉に注意しましょう。

・そのサプリメントを使って、体の調子がよいのであれば、そのまま使用しても大丈夫ですが、体の調子があまり変わらないのであれば、やめた方がよい。お金の無駄遣いになってしまいます。

「サプリメント」のまとめ

サプリメントは「食べ物」を凝縮、または成分を抽出したもの。

普段の食生活において偏った食事をしていると栄養バランスが崩れて体の不調につながります。あくまでも食生活の補助として使いましょう。

「くすり」についての注意点

・症状がよくなったからと自分でむやみに薬を止めないように!

薬の多くは、病気の症状を和らげたり、抑えたりするためのモノです。

・いつ飲むか?時間など注意して!

食事の「前」と「後」では、体に吸収される量が変わってきます。

・1日の量、1回の量を守るように!

体の中の薬の量が少なかったり、多かったりだと効果が薄れたり、副作用が出たりします。

・服用時間

食前・・・胃の中に食べ物が入っていないとき。(食べる前1時間~30分、食直前と間違えないで!)

食後・・・胃の中に食べ物が入っているとき。(食べた後30分以内)胃をあらさないため

食間・・・食事と食事の間のこと。(食べた後2時間が目安)食事中のことではありません

とん服・・・ある症状が出たとき(医師の指示通り)

・薬はたくさんの水でのみましょう!

まずは一口、水を飲んでノドを潤してから薬を水と一緒に飲むと飲みやすいです。

・薬は他の人にはあげないように!

自分の症状にあったお薬なので、他の人が飲んでも効果が無かったり、副作用が出たりします。

「くすり」と「食べ物」との相互作用

・グレープフルーツと薬

小腸にも薬物分解酵素があり、グレープフルーツにはそれを妨げる成分(フラノクマリン類)が入っています。

100%還元ジュースは薬との関係が一番危ない!

もし飲んでしまったら、24時間以上はグレープフルーツの影響がありますので、少なくても4時間以上は服用を差し控える。

ただし、薬によっては飲まないといけない薬もあるので、主治医、薬剤師に相談してください。

柑橘系の果物でも、オレンジやミカンなどは大丈夫!

・くすりと食べ物の相互作用のあるものが他にもありますので、注意してください。

あっという間に1時間が過ぎていました。

薬は、決められた容量・用法を守る事。

絶対に他の人にはあげない・もらわない。

サプリメントは、効果を感じなければ、辞める勇気が必要。

あくまでも、バランスの良い食事を心掛け、不足するものを摂取することが大事。

とても勉強になりました。

また、消費生活に関するアンケートに記入し、「くらしの豆知識」をもらいました。

便利な世の中になったものの、様々なトラブルが付きものです。

困ったり、何だか変だと感じた時は、迷わず、消費生活センターに相談しましょう!!

「消費者ホットライン」【📞188】をご利用ください。