6月に市長選があり、令和7年第2回定例会が開催されています。
7月15日(火)に一般質問を行いましたので、報告します。

以前にも取り上げた「骨粗しょう症検診」です。6月からスタートしましたが、市民の方から届いた声をもとに、男性も受診できないか取り上げました。
はしもと・・・6月から、骨粗しょう症検診の受診券が発送されました。骨粗しょう症検診のお知らせを議会報にのせたところ、多くの方から声が届きましたので、お伝えします。
「一度は骨密度を測って見たかったので、楽しみです」「えっー70歳までなの。今年71歳ですが、受けられないの?残念」「何で男性は受けられないのか?」等です。
70歳を過ぎても病院通いしていない人は、大勢います。せめて75歳までにならなかったのかと残念でありません。
そこでお伺いいたしますが、市の方にも問い合わせなどが届いているのか、どのような声が届いたのか伺います。
健康部長・・・船橋市では、令和7年6月より骨粗しょう症検診を開始し、市民から多くの声をいただいています。
その中でも、対象者の範囲についてのお問い合わせは、非常に多い状況です。
70歳を超える方や男性から、「自分は受診できるのか」との問い合わせをいただくこともありますが、本市の骨粗しょう症検診は国の「健康増進事業実施要領」に示されるとおり「40歳から70歳までの5歳刻み年齢の女性」を対象として実施しておりますので、この対象の範囲を説明、ご案内しているところ。

はしもと・・・骨粗しょう症になり骨の強度が低下することで、荷物を持ち上げたり、手をつくなど何気ない動作で、骨折が起きやすくなっています。また、自分の体重に背骨が耐えられなくなり、気づかないうちに背骨がつぶれ、骨折していることがあります。そのままにしておくと、背骨のバランスが崩れ、背中が丸くなり、胃食道逆流現象や消化器疾患、呼吸器機能障害、心臓の機能低下などを引き起こすとも言われています。私も姿勢が悪いので気をつけようと思っています。また、大腿骨(足の付け根)を骨折すると入院や安静を強いられ、寝たきりにつながり、認知症や死亡リスクも高くなります。
高齢になると、男性も女性も、筋力の低下やバランス感覚が衰え、転びやすくなります。転んだ時に、強く体をぶつけて骨折や頭をぶつけたりすると、治ったあとでも「また転んだら怖いな」と思い、家に閉じこもってしまうケースは、どちらかと言えば、男性に多くみられます。家に閉じこもると、体を動かさなくなったり、食が細くなったりします。
先月、オレンジカフェに参加した時に、女性が9名男性2名の参加者の中リハビリ体操をしました。
ある男性が「自分は、地域で体操のボランティアをしているので、このような場にも参加しますが、最初は男性も多くいたのが、段々と減ってきてしまう。男性は、年をとると家に閉じこもる人が多くなる。なんとかしないとなあ。」との言葉が、まさにこのことだと感じます。
体を動かさなくなると、筋力や持久力が低下し、骨や心肺機能など体全体が衰え、精神的にも落ち込みやすく、場合いによっては、要支援や要介護状態になりかねません。
骨粗しょう症は、決して、女性だけのことではありません。男性でも、高齢になるにつれ、骨粗しょう症になる人が増えてきます。
私の元にも、市の元にも届いているこれらの声を受けて、男性の場合、1度でも良いので、検診を受けられるようにすべきと考えますが、如何でしょうか。また、71~75歳の女性も受けられないか、お伺いいたします。

健康部長・・・骨量低下は加齢によって起こるものであり、70歳以上の女性の骨粗しょう症有病率は3割を超えているという状況。このことから、70歳を超える方につきましては「骨量減少者の早期発見・骨粗しょう症の予防」を目的とする検診の受診ではなく、症状を感じられた際の早期受診や、かかりつけ医へ相談して、食事や運動などの生活習慣の見直しを行うことなどにより、骨粗しょう症や骨折の予防を行っていただくよう、考えています。
また、骨粗しょう症の罹患が女性に多いことや、女性は閉経後のホルモン減少の関係で骨量が急激に低下することなどから、本市においても国に従い対象を女性に限定しています。
しかしながら、男性も骨粗しょう症に罹患しますし、骨折した場合の生活への影響は、女性同様に大きいものと考えられますので、男性を検診対象に加えることができないか、船橋市医師会骨粗しょう症検診委員会の意見を伺うなど、今後検討を行ってまいりたいと考えています。

はしもと・・・70歳以上の女性に対しては、検診の目的が、早期発見・予防なので、心配な時は、検診ではなく、早期受診して欲しいとのこと。また、男性に対しては、健診対象に加えていただけるように、よろしくお願いいたします。
検査の結果は、どのように知ることができるのでしょうか?
HPには、受診した医療機関で結果説明を受け、医師の指導等をよく確認してください。と、ありますが、その場で説明を受けるのか、後日予約をするのか、伺います。

先日配布された「船橋市立医療センターNewsNO.65」でも、骨粗しょう症を予防しようと題して、特集が載っていました。そこには「高齢化に伴い骨粗しょう症の患者数は、男性300万人、女性980万人と推定され、全国民の1割にあたり、骨粗しょう症が原因で骨折し、寝たきりや要介護者となる人が増えており、社会的な問題になっている」とありました。
今回骨粗しょう症検診をスタートしました。これを機に、「健康寿命日本一を目指す!」ためにも、一人でもできる、食事や簡単な体操、日常生活の改善に役立つ事などを情報発信して欲しいと思いますが如何でしょうか、お伺いいたします。

健康部長・・・骨粗しょう症検診の結果については、船橋市医師会協力医療機関の体制等の状況にもよりますが、原則、受診当日に検診を実施した協力医療機関から説明を受けることができます。
次に、日常生活の改善に役立つことなどの情報の発信につきましては、検診において骨量減少が認められた方に対して医師から生活習慣改善の指導を行うとともに、異常がなかった方や検診の対象ではない方に対しても、検診で使用しているパンフレットをホームページにてご覧いただけるようにするなど、幅広く情報を提供したいと考えています。
はしもと・・・健康でいることは、医療費や介護保険料などの減少にもつながりますので誰もが見られるような、情報提供をお願いいたします。