12月15日(木)がん対策推進企業アクション(厚生労働省委託事業)アドバイザリーボードの方をお呼びし、保健所関係・教育委員会の方と共に、がん教育をどのように進めていけばよいのか、研修会を開催しました。
議会で、たびたび取り上げてきましたが、がん教育をどのように進めていけばよいのか、なぜ、がん教育が必要なのか、外部講師の必要性など、全国各地の取り組みを紹介してもらいながら、関係部署の方と共に、勉強しました。
第3期がん対策推進基本計画では、「都道府県及び市町村において、教育委員会及び衛生主幹部局が連携して会議体を設置し、医師会や患者団体、学校医やがん医療に携わる医師、がん患者・経験者等の外部講師を活用しながら、がん教育が実施されるよう、国は必要な支援を行う」と明確になりました。
早い話が、がん教育を進めていく現場である船橋市でも、会議体を作り、がん教育を進めましょう、それに対し、国が必要な支援を行うということです。
「がんへの理解」では、教員の授業でもできます。
「命の大切さへの認識深化」と「児童生徒の心に響くがん教育」には、医師等の外部講師の活用が不可欠です。
文部科学省が、教員の授業と外部講師の教育を『車の両輪』と位置付けているのはこのためです。
今回の基本計画でも、がん教育を「より一層効果的にするため外部講師を活用することが重要」とされています。
がん教育とは言うまでもありませんが、2つの大きな目標があります。
まず一つ目は、「がんについて正しく理解することができるようにする」ことです。
早期発見・早期治療の大切さ。がんは移ると思っている人が多いが、移るものではないことなど、正しく理解することが必要です。
二つ目は、「健康と命の大切さについて主体的に考えることができるようにする」ことです。
がんについて学ぶことや、がんと向き合う人々と触れ合うことを通じて、命の大切さに気付き、自分の生き方を考えることが大切です。
学校でがん教育を行うことで、子どもたちは、がんという病気を正しく理解し、健康であることの素晴らしさを実感することができます。
さらにがん患者・経験者の方に話を聞くことにより、その苦悩を理解しようと考える中で、他人を思いやり、いのちを大切にする心が育まれます。
このような心が育まれてくると、他人をいじめたり、自分を傷つけてはいけない事がわかってきます。
今回の研修では、教員が理解するために、研修会を開いたとの教育委員会からの報告に対し、少しでも、教員の負担を和らげるため、既に各学校に配布されているDVDを活用することが大事であり、教員の負担になる研修会は必要ない、その代わり、医師等の外部講師を活用することが大切と、協調していました。
来年度に向けて、外部講師を活用した、がん教育が出来るよう、関係部署を連携しながら、進めていきます。
子ども達が、学校で学び、家に帰って、家族に話をする。子どもから、タバコの害や健診の大切さを言われると、ハットするものです。子ども達だけではなく、大人も、命の大切さを見つめててみませんか。
皆さんの生命と健康、生活を守るために、がん対策は極めて重要です。
今後も、しっかりと取り組んで参ります。