共育コラム
2018年 11月 15日

運動が嫌いな子どもは、身体能力が低いため、ちょっとしたことで、体のバランスを崩し、ケガをしやすい傾向にあると言われています。

原因の一つに、外遊びが減り、ゲームなどで遊ぶことが主流となってきたからだそうです。

幼少期から体を動かす機会が減り、「走る」「跳ぶ」「投げる」「回る」「ぶら下がる」といった基本的な行動が十分に身に付けられていないからだそうです。

体の基本的な動作を身に付けていないと、一輪車に乗ったり、縄跳びなども上手にできず、ちょっとしたことで、転倒や落下し、ケガにつながってしまいます。

「子どもの身体能力が育つ 魔法のレッスン帖」の著者が、家庭でできるサポートについて語っていた記事を目にしましたので、ご紹介します。

運動ができる子とできない子は、小学生になるとはっきり分かれます。

できる子は、積極的にさまざまな運動に挑戦し、さらにできるようになります。

できない子は、自信を失い、運動から離れてますますできなくなるといった、悪循環に陥りがちです。

本来、運動ができない子はいません。

できないのは『できた』経験が少ないからです。

家庭では、子どもの能力をよく見て、簡単にできそうなことから始めましょう。

例えば、ボールを投げて的に当てる運動だったら、最初は5メートル離れたところから、できたら、10メートルにするなど、段階を踏むことで、『できた』体験を積み重ねると、自信が付き、やる気も上がります。徐々に難易度の高い運動もできるようになるものです。

できる子の特徴は、自分の感覚でコツを知っています。状況に合わせてタイミングよく、ちょうどよい力で、体を動かすことができます。

こうした能力を身に付けるためにお勧めなのが、コーディネーショントレーニングといって、神経系に刺激を与え、体をしなやかに動かすことを目的としています。

例えば、片足で立ち、両腕をまっすぐ左右に開き、そのまま目を閉じて、30秒間動かないようにこらえるなどです。

思いっきり体を動かして遊べる場所が少なくなっていることも否めません。

私が子育てをしていた時は、子どもたちは、学校が終わると、ランドセルを置いて、また、学校へ遊びに行ったり、近くの川へ行き、ザリガニなどを取ってきたり、とにかく体を使って遊んでいたものですが、今は、一旦家に戻ってしまうと、学校では、遊べません。

放課後子ども教室というのがあり、授業が終わった後、家に戻るまでの時間(5時まで)を、学校で過ごすことができますが、一旦家に戻った子ども達は、どのように過ごしているのでしょうか。

先日、ある公園で、ボール遊びをしていたところ、注意を受け、ボール遊びができなくなってしまいました。次の日、子どもたちは、公園に行くものの、ベンチで、ゲームをやっていたそうです。

わが子たちは、家の前の道路で、近所の友達と、一輪車や縄跳びをして遊んでいましたが、今は、道路で遊ぶ子どもたちの姿をあまり見かけません。

時代が変わったことは認めますが、思いっきり体を動かして遊んでほしいものです。

ちょっとした工夫で、子どもと一緒に、体を動かしてみませんか。