3月2日(土)船橋市職員研修所で開催された「やさしい日本語」講座に参加しました。
外国人の方が増えていますが、今回は「多文化防災講座」として、災害時どのようにしたらよいのか、学びました。
*災害時の外国人の困りごとを知ろう
*やさしい日本語について
*便利なツールを知ろう
この3点を学びました。
船橋市内には、平成30年4月現在で、17,133人の外国人の方がいます。主に、中国・ベトナム・韓国・フィリピン・ネパールです。ほとんどが英語圏ではありませんので、どのようにして日本語を理解してもらうかが大切です。
国によって災害が違うので、地震を知らない方もいます。例えば、イギリスは水害、アメリカはハリケーン、オーストラリアは山火事などです。
地震の多い日本では、地震が起きたら、机の下にもぐったり、窓ガラスが破損する可能性があるため、窓ガラスから離れるなど、訓練をしていますが、外国人の方は、知識が少なく、不安になります。また、どこから情報を得られるのかわからず、正確な情報とデマ・うわさの判断ができません。そのうえ、近くに信頼できる人がいなかったり、地域の事を知らないため、どのコミュニティにも参加していないことも多く見受けられます。
多くの言語がありどうしたらよいのでしょうか。通訳を付けるわけにはいきません。
ある程度、日本語が分かるといっても、避難所などに貼りだされた情報が、難しく、理解できません。これは、外国人の方のみならず、子ども達にとっても、難しい漢字ばかりでは、理解できません。
相手にわかりやすい日本語が必要です。それが「やさしい日本語」です。
例えば、給水車→水を配る車
迂回する→違う道を行く
津波→高い波
行方不明→どこにいるかわからない人
難しい単語ではなく、子どもにもわかる言葉に変えることです。
実際に、外国人の方と会話をしました。
避難所でよく使われる単語が理解できるか確認をしました。
私のグループは、中国の方でしたが、例えば、「支援物資配給10時から」は、支援物資何ですか?配給?お金いりますか?
私たちは、お金はいらないことなど、当たり前のように分かりますが、この方は、お金が必要なのかが一番心配だと言っていました。
また、「炊き出し6時30分から」は、炊き出し何ですか?
私たち自身が、単語の意味を教えるわけですが、どのように伝えたらよいのか、難しさを実感しました。
今は、便利なツールが沢山あります。
スマホのアプリで、話しかけたことを翻訳し、外国の方と会話ができるものや、外国人向けのプッシュ型情報発信アプリなどが紹介されました。
まとめとして、易しい(かんたんな言葉)日本語+優しい(気持ちもやさしく)日本語=やさしい日本語
講座を受け、外国の方からすると、沢山の言語がある中で、日本語が一番難しいとよく言われますが、日本語はあいまいな言葉が多くあり、どのように解釈していいのか、あらためて考えさせられました。
日本語通級指導教室「ワールドルーム」が、高根台中学校にあります。ここでは、日本語指導を必要とする子ども達が、初歩的な日本語を学び、勉強や教科の学習に必要な日本語を、学習しています。
4月の新在留資格導入により、多くの外国人の方が、日本にやってきます。来られた方が、困らないように、不安にならないように、共に学びながら、多文化共生社会を築いていきましょう!