共育コラム
2022年 12月 12日

12月9日(金)船橋市立海神小学校で開催された「外部講師を活用したがん教育」を参観させていただきました。

船橋市立医療センターがん緩和ケアの先生と看護師さんを迎えて行われました。

講師は、看護師さんです。

スライドを活用し(電子黒板に映し出されていました)とても分かりやすく話が始まりました。

がんの仕組みは、細胞は毎日分裂し、新しくなっていますが、約37兆あるため、異変が起こることがある。

異変が起こった細胞は、無くなることがなく、ただ大きくなるだけだそうです。異変の起こった細胞は、なくならず、ただ大きくなるだけで、免疫細胞をすり抜けていく。

肺がん・・・呼吸が苦しくなる、背中が痛くなる

大腸がん・・血の混じった便、お腹や腰が痛くなる

この異変した細胞は、10年~20年かけて、1cmぐらいの大きさになり、その後は1~2年で2cmづつ大きくなり、自覚症状が出てくるそうです。

なので、健診をしっかり受け、小さいうちに見つけることが重要です。

ほとんどのがんは、早期発見で5年後生存率が高く、進行してからの発見だと生存率が下がります。

しかし、健診受診率は50%行かないのが現状。

がんになる確率は、いまや2人に1人と言われ時代です。

原因は

細菌やウイルス・・・ピロリ菌

生活習慣・・・・・・タバコ・お酒

遺伝的・・・・・・・10%以下

高齢・・・・・・・・細胞が新しくならない

原因不明

予防として

食事・・・彩の良い物を食べる(茶色だけはダメ)

タバコ・・周りにいる人の方が、悪い空気を吸っている(吸っている人は、フィルターを通して吸っている)

アルコール・・・飲みすぎに注意

塩分の取りすぎ・・・胃がん・心臓病になりやすい

また、原因の分からないがんもある

小児がん・・・0歳~14歳  AYA世代・・・15歳~18歳

白血病・脳腫瘍・リンパ腫など

疲れやすく、ケガをした時血が止まりにくい、リンパの腫れ、頭痛、骨関節の痛み

がんになることは、交通事故に似ている。

正しく生活をしていてもがんにはなる。

3大治療

手術・薬物治療・放射線治療

薬物治療

薬剤師は、内服の抗がん剤を準備・・・点滴に抗がん剤を入れる

吐き気や髪の毛が抜けるので、緩和ケアの看護師は、かつらを進め、気持ちを楽にしてあげる

放射線治療

痛みはなく、10分~15分程度で終わる

患者さんの不安とは

自分自身がキケンにさらされ、存在が脅かされた時に起こる気持ち

正しい情報を知ってほしい。

がんという病気のこと、うつる病気ではないこと、ふるまいとは関係ないこと

特に親ががんになると、こどもは、自分のせいだと思うことがあるが、決して子どものせいではない事

最後に、「ぼくとゆうくん」という物語を通して、もしも、周りの誰かが、がんになったらどうしますか?子どもたちに投げかけていました。

子どもたちは、真剣にスライドと講師の話を聞いていました。

授業が終わった後、校長先生と担任の先生を囲み、意見交換をしました。

今日は、総合の授業の中で行った。

保護者と子どもが一緒に聞くの良いのではないか。・・・講演会

今後決められたカリキュラムの中にどう組み込むかが課題。

クラスの状況は担任が良くわかっているため、例えば話の途中で質問をする子がいたり、席を立ったりする子など、扱い方がよくわかっているが、外部講師の場合は、対応が難しい。

公演会だと一方的に進められるが、授業では、担任と講師と二人三脚で行うことが重要。

試行錯誤をしながらですが、外部講師を活用したがん教育が進むことを期待します。