電子黒板の導入は、10年以上前から取り上げてきました。
この時は、国の方でも、電子黒板の利用を進め始めたばかりでしたが、国が10分の9補助するというので、船橋市においても導入が検討されました。
移動式のため、学校のワンフロアに1台の導入が決まり、本当に喜びました。しかし、その後まもなく政権が変わり、実物投影機は補助対象とするが、電子黒板の補助は行わないということになり、断念せざるを得ませんでした。
その後、教育委員会では、研究指定校で導入を研究してきました。
何度も何度も取り上げて、導入の効果を確認させていただき、子どもたちの学習意欲が高まっていることなど、本当に必要な物だと訴えさせていただきました。
その様ななかでも、導入に反対する会派から、電子黒板よりも、上下に可動する可動式黒板の導入を求められていましたが、地道に計画的に導入を進めてきた教育委員会に感謝です。
(塚田南小学校に配備された電子黒板)
中学3年生から順に導入し、今年度、小学1~2年生の普通教室全てに導入されました。
特別支援学校は、一部の教室を除きますが、設置されています。
電子黒板で授業を受けてきた生徒が高校に進学します。その為、今年度、市立船橋高校でも導入されます。
(来年度予算で、生徒用タブレット端末が整備されます。)
市立船橋高校では、電子黒板を導入することで、教員が準備した動画や静止画を瞬時に投影することや、直接書き込みができること。
無線LANを介して、スマホやタブレット端末等を接続することが可能になること。
また、小中学校で電子黒板の配備が完了した中で、今後、途切れずに義務教育と連続したICT教育を進めることが必要と考えています。
未来を担う子どもたちがこのICT社会の中で機器に慣れ、興味を持って授業に臨み、成長して欲しいと思います。
また、校務支援システムの導入も求め平成28年度にモデル校で導入し、平成29年度から全校に導入されました。
このシステムは、導入される前は、各学校で、通知表作成や健康管理など作成していました。転勤のたびにシステムを覚えなければならず、先生たちの負担になっていましたので、船橋市として共通のシステムを作成し、一度覚えれば、市内どこの学校に転勤しても利用できるようになりました。また、スムーズに引継ぎができます
先日、学校の先生に、電子黒板と校務支援システムについて、現場の声を伺ったところ、電子黒板はとても使いやすく、授業の準備も短縮された。
どの学年になっても導入されているので助かる。
校務支援システムは、学校ごとに違っていたので、簡単な学校もあれば、慣れるまでに時間がかかる学校があったけれども、統一されたシステムになってからは、とても助かっている。
また、他市の学校から来られた先生は、電子黒板が全校に配備されていることに驚いていました。
これからも、先生方が子どもたちに向き合える時間の確保にどのようにしたら良いのか考えて参ります。