10月12日(土)に開催された「平和の集い~ふなばし2024~」に参加しました。
今年は、長崎に派遣された6名から、平和式典に参加した模様などが報告されました。
式典では、松戸徹市長から「38年前の昭和61年に平和都市宣言をしたこと。当時は、戦争体験者が多くいたが、現在では、少なくなった。
紛争地域では、明日の事、未来の事を考えられるのだろうか。国同士の外交はもちろんだが、人と人の交流が大事。
体験をしていない人が学んできたことを、伝えることが重要。」と、言われました。
参加者からは、多くの方が、原爆を受け、死に耐えている人の多くが、「水を飲みたい」と訴え、水を飲ませると、「ああ~」とため息をし、数分後には亡くなっていること。汚染された水を求め、多くの人が亡くなり、生き残った人は、後遺症に悩まされていること。想像以上の悲惨さに驚いていました。
「戦争と原爆の事を伝え、平和の輪を広げることは、核兵器による抑止力より、はるかに尊い」
「知ってほしい。1万以上の核弾頭がある。再び起こるかもしれない恐怖。戦争に勝者はいない。平和は不確かなもの。戦争から目を背けない」
「まっすぐに見る子どもたちがいることに、ほこりを持てる」
式典後は、映画「長崎の郵便配達」が上映されました。
この映画は、16歳で郵便配達の途中に被爆した谷口スミテルさんのノンフィクション小説をもとに、作家のタウンゼンド氏の娘で女優のイザベル・タウンゼンドさんが、父の著書を頼りに、長崎でその足跡をたどり、父と谷口さんの想いをひもといていく物語です。
川瀬美香監督から、上映前に「自分の中で考えながら観てほしい」とありました。
最初は難しいなあ~と思いながら、だんだんと引き込まれていきました。
原爆を受けた谷口少年、背中一面を焼かれながらも、奇跡的に命を取り留め、うつぶせのまま身動きできずに治療を受けていました。
40歳を過ぎた頃から、被爆体験を語るようになったと言われ、平成29年88歳で、この世を去りました。
谷口さんは、日本被団協代表委員です。
前日、ノーベル平和賞の発表があり「日本原水爆被害者団体協会」が受賞されたことは、とても意義のあることだと思います。
この映画を観ることができたことに、感謝です。
上映後、川瀬監督からは、「知ることで挑戦できた。忠実に再現するために、自分の気持ちは一切入れていない。勇気を出してみよう。日常の中にも平和がある。」との言葉がありました。
戦争ほど、残酷なものはない。
戦争ほど、悲惨なものはない。
平和ほど、尊きものはない。
平和ほど、幸福なものはない。
平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない。