6月9日(木)の一般質問の報告をします。
まずはじめに、このたびの熊本地震におかれまして、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。そして、一日も早い復旧・復興をご祈念いたします。
熊本地震における被災者の方に、一時避難場所として、市営住宅を2戸用意し、避難者の受入れを行っています。現在、避難されてきた方はいないと言うことですが、このように、体制を整えると言うことは、素晴らしいと思います。
広報ふなばしに、照明器具、ガスコンロ、換気扇(台所)は市が提供いたします。とあり、驚きました。
というのも、火災で焼け出された方が、住むところがない時に、市営住宅を提供していますが、あくまでも、場所の提供だけで、照明器具やガスコンロ、換気扇が設置されていません。以前から、それではだめでしょうと言ってきましたので、今回の提供で、火災で焼け出された方の場合も、照明器具やガスコンロ・換気扇の提供をしてもらいたいと思います。
毛布やバスタオル、日用品セットなどは、被災世帯に日本赤十字社千葉県支部より支給されますので、照明器具やガスコンロ・換気扇が提供されれば、とても心強いと思います。
住宅政策課では、今後、罹災された方の不安や経済的負担を少しでも、軽減するために、照明器具・ガスコンロ・換気扇の準備を進めます。
居住している方がいる建物が火災以外の災害に遭われ住宅を失った時(暴風や竜巻、洪水、豪雨、がけ崩れ等の災害)市営住宅を使用することができます。
東日本大震災では、避難所に、女性専用の着替えるスペースや授乳スペースがなかったり、トイレが男女別になっていなかったりするなど、女性に肉体的、精神的な負担が大きくのしかかるケースがあり、2013年に内閣府は、自治体などが避難所を整備運営する際に、女性に配慮をするよう求める指針が出されました。
それを受けて、本市でも、防災に女性の視点を取り入れるために、防災女性モニターを募集し、
「船橋市避難所運営マニュアル」に女性に配慮した取り組みの例として
初動期から女性職員の避難所配備、
男女別更衣室・トイレの設置、
女性や子育て中の家庭等の生活空間の配置に対する配慮、
乳幼児用の粉ミルク、哺乳瓶などの備蓄、
女性相談員等による相談窓口の開設
が挙げられています。
今回の熊本地震において、熊本市男女共同参画センターが各避難所を回って「どこも女性が相談しにくい状況になっていたのが問題。男性も含め、言いにくい相談や意見ができるように工夫することが今後の課題」と指摘されていました。
また、熊本市教育委員会が被災した子ども達の心身への影響を調べたところ、「カウンセリングが必要」と思われる子どもが、5月16日現在、2,143人いたことを発表しました。
県内の児童相談所には、「夜が怖いと泣き出す」「乱暴になった」「いつもより甘えるようになった」など、子どもの変調を訴える保護者からの電話相談が17日現在104件、今後も増えるものとみられ、「学校や家庭など社会全体で支援する姿勢が大切」と言われています。
そこで、「女性相談員等による相談窓口の開設」とは、具体的にどのように考えているのか伺ったところ、
危機管理課から、まずは、地域の女性役員が中心となり、話しやすい環境をつくり、専門的な知識等が必要とされている場合は、専門ボランティアの派遣により対応することの確認ができました。
「マンホールトイレ」について、マンホールトイレは仮設トイレに比べて迅速な組み立てが可能で、下水道管につながっていることから、くみ取りの必要がなく、日常生活に近いトイレ環境を確保できる点が特徴です。
また、段差がないため高齢者や障がいのある人でも利用しやすくなっています。
本市では、船橋小学校のグランドに設置されている他、一部の避難所に災害用マンホールトイレを備蓄されています。
災害時に住民らがスムーズに組み立て・管理できるように、防災訓練で運用方法を確認することが必要です。
訓練では、組み立てはもちろんですが、清掃方法を学ぶことも大切です。また、マンホールトイレの役割や設置場所、使用・維持管理方法について、市民の方に周知する必要があると思います。
今後、総合防災訓練や地域の訓練の機会を通して、周知することとなりました。