10月24日(木)消防局による「映像伝送システム」のお披露目式が行われました。
消防隊員によるスマートフォン、ドローンを用いた映像の撮影を、パソコンやタブレット端末に映像を伝送するものです。
ドローンが上がっていくところです。
ドローンが撮影した画像が、転送されてきます。
消防局の屋上です。支援を求めている人が映し出されています。一人は、横たわっています。
また、坪井にある消防訓練センターからの映像が送られてきました。
火災現場や災害現場などでは、指揮本部が設置されます。
現場では分からない事も、指揮官からみつけることもできる。
死角になる場所、安全確認ができる。
落下しそうな場所、行くな!待て!!
隊員の携帯を入れるベストです。
羽をしまうとこんな形になります。
以下、一般質問の議事録です。
【令和4年第2回定例会】
橋本・・・消防の隊員カメラの導入についてお伺いをいたします。
日頃から市民の安心安全、人命救助のためにご活躍をしている消防の皆様、また、コロナ禍であっても最前線で活躍をする救急隊の皆様、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
消防局には、普通のビデオカメラとは違い、小型で軽量なヘルメットや身体に装着をし撮影することができるウエアラブルカメラと、高精度のカメラを搭載し撮影できるドローンがあるとお伺いいたしました。これらの保有台数や活用方法を伺います。
また、ドローンは、操縦するには安全面に気をつけ、技術はもちろん様々な規制を守ることが必要だと思いますが、ドローンを操縦することができる人とはどのような人で、何か規定などがあるのでしょうか、お伺いいたします。
消防局長・・・まず初めに、保有台数でございますが、ウエアラブルカメラが3台、ドローン1機保有しております。
次に、活用方法でございますが、ウエアラブルカメラは令和3年12月に中央消防署、東消防署、北消防署へ1台ずつ配備し、様々な作業現場において活動中の隊員のヘルメット等にカメラを装着して、隊員目線で撮影することが可能になるものでございます。この映像は、消防活動の適否を確認するための事後検証をする際の資料とするほか、現場経験が少ない若手隊員の教育のために、災害現場における隊員の動きや安全管理対策などに関する資料として活用しております。
次に、ドローンについてでございますが、平成30年5月から中央消防署本郷分署に配備し、主に水難事故における要救助者の捜索に活用してるところでございます。
ドローンを操縦するために必要な資格はございませんが、当市では、安全にドローンを運用するため、船橋市消防ドローン運用基準を定めまして、これに基づき、ドローンの操縦士を養成しております。なお、操縦士に指名された職員につきましては、飛行禁止区域を含めた飛行ができますよう、国土交通省航空局へ登録の申請を行い、許可・承認を受けているところでございます。
橋本・・・八千代市消防本部では、今年度、ウエアラブルクラウドカメラを試験導入をし、災害対策を強化しております。先月、八千代市消防本部に行き、話を伺ってまいりました。
このカメラ装置は、火災現場などから映像が送られてくるため、無線のやり取りでは伝わらない災害現場の映像が見え、活動中の隊員が気がつかないことも映像を受ける側で分かり、隊員の増強の必要性についても判断することができるようです。また、このカメラは、先ほども話をしたように、小型で軽量なため、多くの機材を身につけた消防の方たちに適しており、アンテナや配線もなく、突起している部分もないので、活動上邪魔にならないことも優れている点だと思います。
八千代市消防本部でお話を伺った方は、千葉県庁に出向中の2011年に東日本大震災が発生をし、岩手県の被災地に千葉県から緊急消防援助隊を送り出し、現地に着いた部隊から送られてくる電話や写真による断片的な報告に歯がゆさを感じ、それ以来、映像による情報共有の手法を模索している中で、セーフィー社の建設現場の作業進行や安全の遠隔管理用に開発をされたウエアラブルクラウドカメラが目に留まったそうです。
そこで、今回、人命救助の現場で、正確かつ迅速に状況判断が行えるのか実証実験を行った結果、確認することができたそうです。
2011年の東日本大震災では多くの方が被災をしました。また、その後も各地で大きな地震や気候変動による集中豪雨など大規模な災害が発生をしております。このような中、内閣府では2020年6月に「防災×テクノロジー」タスクフォースを設置をし、防災テックを活用するための施策が検討されています。
本市においても災害現場から消防局に映像が届く映像伝送システムを導入すべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。
消防局長・・・映像伝送システムにつきましては、現在、当市でもドローンやスマートフォンを活用しまして、消防指令センターで災害情報を共有できるシステムの導入を検討しているところでございます。
議員ご案内のウエアラブルカメラを活用した映像伝送システムは、現場の状況だけでなく、隊員の活動などについてもリアルタイムで警防本部等に映像が送られてきますので、特に延焼中の建物に屋内侵入して活動する隊員の安全管理を行う際には大変有効であると考えております。
今後は、既に導入しております他市の状況を調査研究してまいりたいと思います。
橋本・・・映像伝送システムの導入を検討中とのことですので、どうぞよろしくお願いいたします。また、予算のほうもかかると思いますので、財政課のほうの方もどうぞよろしくお願いをいたします。
【令和6年第1回定例会】
橋本・・・映像伝送システムについてお伺いいたします。
日頃から市民の安全安心のために活動をしている消防関係の皆様に感謝申し上げます。
救急車と出会わない日はないほど救急出動は右肩上がりです。また、火災はもちろんですが、高齢者の独り暮らしが増加する中、家族等から、鍵が開かない、連絡が取れないなど、レスキュー隊の出動も年々増加している気がします。
このような中、中央・東・北消防署の3消防署体制から夏見・芝山消防署を加えた5消防署体制となる条例改正案が出されました。また、消防局に指揮指令課を設置し、119番通報から現場活動に至るまでの指揮体制を強化するための組織改正も行われます。
令和4年第2回定例会でウエアラブルカメラとドローンの活用についてお伺いいたしました。そのときの答弁で、安全にドローンを運用するため、船橋市消防ドローン運用基準を定め、これに基づきドローンの操縦士を養成し、飛行禁止区域を含めた飛行ができるよう、国土交通省航空局へ登録の申請を行い、許可・認証を受けているとの答弁でした。
また、災害現場から消防局に映像が届く映像伝送システムを導入したらどうかとの問いに対し、ドローンやスマートフォンを活用し、消防指令センターで災害情報を共有できるシステムの導入を検討しているとのことでした。
このときはドローンが1台でしたけれども、今回はこのドローンの更新及びもう1台の購入です。どのくらいの映像倍率なのか、お伺いいたします。
また、4月より消防署体制が3消防署から5消防署体制に変更される案が出ておりますけれども、この2機はどこの消防署に置くのか、お伺いいたします。
また、さらに、ドローンの操縦士の訓練はどのようにしているのか、併せてお伺いいたします。
消防局長・・・現在のドローンにつきましてはカメラにズーム機能はありませんが、来年度購入予定のドローンについては28倍ズームとなっております。
次に、配置場所ですが、1機は現在配置しております中央消防署本郷分署となり、また、新たに配置する場所といたしましては東消防署古和釜分署を予定しております。
次に、操縦士の訓練についてでございますが、昨年度までは消防内部で訓練を行ってきたところでございますが、令和5年3月に本市と株式会社大木無線電気が包括連携協定を締結したことから、今年度は操作技術のさらなる向上を図るため、当該企業のご指導をいただきながらドローン操作訓練を実施しているところでございます。
橋本・・・今お話のあったようにね、こういったところでも包括連携協定っていうのが生かされてるんだなっていうのを感じました。
また、災害現場でドローンを飛ばし、映像をリアルタイムで警防本部等へ伝送するシステムの導入ですけれども、これはドローンだけではなくスマートフォンからも映像が警防本部等に伝送されるためのシステム整備と聞いております。大規模災害時には市内の被災状況を確認することとは思いますけれども、通常時にはどのように活用するのか、お伺いいたします。
消防局長・・・従前の災害現場におきます状況把握の手段といたしましては、無線により情報を得ることを基本としておりました。今回ドローンとスマートフォンを使用した映像伝送システムを導入することによりまして、警防本部においても水難事故や火災等の現場の状況をリアルタイムで把握することが可能となります。
また、火災現場におきましてはドローンで上空から俯瞰的に撮影した映像を見ることができることから、火災の延焼方向等を確認するなどして効果的な活動が行えることになります。
さらに、近年は全国の災害現場におきまして、消防職員の殉職事案を含む事故が後を絶たないことから、建物の倒壊による隊員の負傷など災害現場に潜む危険性を事前に予測することにより隊員の安全管理につなげるなど、様々な活用方法を考えております。
橋本・・・近年、災害現場で消防職員の殉職事故が多く発生しているということでした。本当にご冥福お祈りいたします。
そして、火災だけに限らず災害現場には多くの危険が潜んでおりますけれども、今回のこの伝送システムの利用で少しでも隊員の安全確認に役立つことを期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。