令和3年1月8日~2月7日まで、1都3県を対象に緊急事態宣言が発出されました。
昨年の緊急事態宣言の時とは違い、今回の目的は「医療崩壊」を防ぐためです。
今回は、これまでにクラスター(感染者集団)が発生した事例や傾向を基に対策が以下のように講じられました。
外出=不要不急の外出自粛(特に午後8時以降)*生活必需品の買い出しや出勤・通院・散歩などは対象外
仕事=テレワークや時差出勤などで、出勤者の7割減を目指す*午後8時以降の勤務を抑制
学校=一斉休校は要請しない*保育所・放課後児童クラブ等も開所を要請*入試などは予定通り実施*感染リスクの高い部活動などの制限を要請
飲食店=午後8時までの時短要請(酒類の提供は午後7時まで)*応じた店には協力金*宅配やテイクアウトは対象外
バー・カラオケ・映画館・遊技場・百貨店・ホテル等=時短営業の協力を呼びかけ
ネットカフェ・漫画喫茶等=時短要請の対象外
イベント=人数等の制限を要請(5000人以下かつ収容定員の50%以内)*場内の飲食も控えるよう要請
私たち一人一人ができる事として、「5つの場面」が出されました。(以下内閣府より)
①飲酒を伴う懇親会等
*飲酒の影響で気分が高揚し、同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい
*特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる
*回し飲みや箸などの共用は感染リスクを高める
②大人数や長時間におよぶ飲食
*長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる
*大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる
③マスクなしでの会話
*マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる
*マスクなしでの感染例として、昼カラオケなどの事例が確認されている
*車やバスで移動する際の車中でも注意が必要
④狭い空間での共同生活
*長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる
*寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている
⑤居場所の切り替わり
*仕事で休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気のゆるみや環境の変化により、感染リスクが高まる
*休憩室・喫煙所・更衣室での感染が疑われる事例が確認されている
具体的に、分かりやすく紹介されています。私たち一人一人が感染防止対策に取り組み感染を抑止しましょう。
また、感染原因の多くは、ウイルスが潜む唾液の飛沫(咳やくしゃみ・大声を出す時に出るしぶき)です。こうした飛沫感染を防止するために「マスクの着用」が重要なのです。
冬場の乾燥した部屋では、エアゾル(小さな飛沫)による感染が起きやすくなるため、こまめな換気と保湿が必要です。
また、ドアノブやエレベーターのボタンなど、不特定の人が触れる箇所にウィルスが付着していることがあります。それを触った手から口や鼻などの粘膜を通して感染する接触感染もあるため、小まめな手指の消毒、手洗い、環境の消毒が重要です。
基本的な事ですが、誰でもできることです。これまで以上に対策をとりましょう。
この他にも重要なのが、免疫力を高めることです。
今の寒い時期は、脳卒中や心筋梗塞が起こりやすくなります。寒暖差が大きいと急激に血圧が上がります。特に外出や帰宅時、お風呂の脱衣所やトイレなど特に気を付けましょう。
また、夏場と違い、冬場はのどの渇きを感じることが少なく、水分不足となり、血管が詰まりやすくなります。小まめに水分補給をしましょう。
アルコールの過剰摂取や食べすぎにも注意が必要です。ついつい自宅にいると、食べ過ぎてしまいます。このような時だからこそ、生活習慣を整えて、免疫力を高めましょう。
免疫力を高めるためには、美味しいものをよく食べ、よく笑い、よく湯船につかり、よく寝ることです。私はこの4つを心がけています。
また、先日の新聞記事に、「今、『新しい生活様式』という考えが定着し、一定以上の身体的距離を取ることが当たり前になりました。しかし、人間は、言葉をしゃべる前から、共に歌ったり、踊ったりしながら、共鳴しコミュニケーションをとってきた。新しい社会を築く上で、身体的距離や社会的距離だけではなく、【心の距離】をどう測っていくかを、真剣に考えなければならない」とありました。
感染症によって、人と人が分断されるのではなく、電話や手紙、SNS等を活用しながら、長期化するコロナ禍に対し、励ましや言葉掛けをし、希望を持てる社会にしていきたいと思います。
辛い人は遠慮せず、SOSを出してください。一人で悩まず、一人では難しいことでも、一緒に考えます。ご連絡下さい。