7月28日(日)松戸市東倫理法人会主催のイブニングセミナーに参加しました。
講師は、ベネッセコーポレーションの『こどもちゃれんじ』の初代編集長で、『しまじろう』を開発した「水野次郎」氏です。
2009年には、民間人校長として千葉県教育委員会に採用され、中学・高校の校長を9年間勤め、現在ではキャリアコンサルタントとして、大学や高校に勤め、学生や生徒のキャリア支援を行いながら講演会活動等、活躍されています。
『しまじろう』が生まれるまでの経緯を通して、さまざまなことを教えてもらいました。
『しまじろう』はなぜ、とらでなければならなかったのか。幼児が好きな動物は、男の子は、象やライオンなど大きな動物。女の子は、犬や猫、うさぎなどかわいい動物。その中には、とらは下位であったそうですが、考えても答えが出ないことは、直接、幼稚園に足を運び、子ども達に選んでもらったそうです。⇒現場主義。
トップダウンではなく、みんなの意見を聞き、知恵を出し合う。⇒ファシリテーションが大事。教育者や時代の最先端に求められている。
専門知識・市場調査・保護者理解・子ども観察などコンセプトをもとに、意見を引き出すことが、大切。
作者や画家など、一流の人は、お金に困っていないので、コンセプトが伝われば、協力をしてくれる。
ある画家の言葉です。「人の命と草花の命とは、全く同じ重さである。自然は美しいから美しいのではなく、愛するから美しいのです。」
今、なぜコミュニケーション能力が求められているのか。
日本人の表現は、とても豊かで、奥行きがあります。
生活習慣の変化で、「話す・聞く・書く」が変化をしている。
コミュニケーション阻害語で、「ムカつく・うざい・チョウ~・やばい」等、自分の気持ちを表しているが、相手との適切な関係を築くには、網の目が粗い。
情緒や感情を豊かな言葉で取り交わす必要がある。
価値観の多様性の今日では、権威的なリーダーシップでは、ダメである。
問題が高度化・複雑化しているため、特定の専門知識だけではなく、複数の専門性を掛け合わさないとダメである。
そのためには、人々の能力を最大限に引き出す、ファシリテーションが求められている。
『しまじろう』が生まれるまでを通して、求められている事、何が必要なのか、とても勉強になりました。
私自身も、様々な考えや意見を持つ方と対話をする中で、コミュニケーション能力を向上させなければならないと思いましたし、さらには、それぞれが持つ能力をいかにして最大限引き出すことができるのか、学びました。