共育コラム
2019年 12月 08日

12月7日(土)千葉市西都賀にある、学校法人 瀧澤学園 虹校舎で開催された「不登校・ニート・引きこもりを考える会」に参加しました。

今回は「不登校・ニートにならない子育てとは?」と題して、9月に続きPART2が開催されました。

まず初めに、講師の後藤先生から、バルト三国の一つである、エストニアに教育研究で行かれた話を伺いました。

エストニアは、人口132万人で世界一ITガバメントが進んでいる国で、不動産・結婚・離婚以外はすべてITで済むそうです。

これは、ロシア対策で、ロシアに侵略されないためだとか。

幼稚園児からすでに、プログムを勉強している。例えば、ブロックを用意し、スタートとゴールを決めるだけで、自由にどのようにしたら、ゴールへたどり着くのか各自考えるのだそうです。

英語は共通語になっていて、地域の言葉と英語が当たり前のように使われている。

義務教育は小2からスタート。

マイペースだが、人生を楽しんでいる。

ITを最先端にし、人の在り方がしっかりできている。

訪問された方が、「エストニアらしさとは?」と質問した時に、現地の方は、少し考え、「その子らしさを引き出すために、グローバルに物事をとらえていること」と答えたそうです。

小さな国かもしれませんが、他人と比べるのではなく、一人ひとりが持つ力をしっかりと引き出す教育は素晴らしいと感じます。

では、肝心の日本の教育はどうなのか。

戦後初めて、学習指導要領が改訂されましたが、先生たちが、なぜ変わったのか分かっていないことが問題だと。

日本人の持つ生きる能力は、とても高いものがあったはず。

その生きる能力=EQ

EQとは具体的に、想像力・経済力・忍耐力・コミニケション能力・リーダーシップ能力・自己管理・感情・共感・自信・意思決定能力等です。

これらを身に付けるには、様々な経験が必要ですが、意外と、子育てを振り返った時、例えば、高いところを登りたがる子どもに、落ちたらケガをするから、ダメだよと、ストップをかけたり、あれもダメ、これもダメと子どもが本能でやりたいことをストップさせている気がします。

エストニアの子ども達も、ゲームはあるそうですが、寒くても外で遊ぶ、アウトドアや動物と遊ぶ方が楽しいので、ゲームにのめり込む子がいないそうです。

ダニエル・ゴールマン博士が1996年ごろ「EQ こころの知能指数」を発刊し、本を読まれた方もいると思います。

日本では、ほんまでっかTVに出てくる、澤口脳科学者が、6歳までに、約95%の脳が出来上がると言われています。

人間関係や理解力が身につくのは、6歳までが勝負という事でしょうか。6歳までに、様々な経験をさせることが必要です。

参加者に、中学から不登校を経験した人が、「よく勉強もし、成績も良かったが、親から、『よく頑張ったね。』と言われたことがない。能力的な事をすごいねと言われたが、頑張りを認めてもらえなかった」と。

成績が良いとか悪いとかではなく、その子の頑張りを認めてあげることがとても大切なことだと思いました。

また、学校はなぜ必要なのか。集団の中で、これらの生き方を学ぶ、トレーニングの場所なんだと。

感情や社会経験がとても必要。

幼児の虐待などの事件が後を絶ちません。

今こそ、EQ教育を根本にしなければなりません。

お金があれば幸せなのか?

幸せは、自分が決めていいのです。

この様な概念を、妊婦さんに知ってもらい、子育てをしてほしいと思います。どうしたらいいのか、行政に働きかけていきます。