共育コラム
2013年 08月 06日

 

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子どもは、自分の甘えを受け止めてくれる大人を知っています。「甘え」の受け止め方について書いてみました。

先日、こんな記事を目にしました。

「抱っこして!」「靴はかせて!」「これやって!」そうやって、子どもが甘えてきたとき、どこまで受け止めたらいいのか分からないというお母さんは多いものです。

でも、可能な限り受け止めてあげてほしいと思います。実は、子どもは、甘える人を選んでいます。大好きな人、よほど信頼できる人、そしてそれまでにもちゃんと甘えを受け止めてくれた人にしか甘えません。

子どもの周りには何百人という大人がいますが、その大多数は甘えても無駄だということを子どもは知っています。この人だけは違うという人にだけ甘えるのです。だから、おばあちゃんには甘えるけれどもおじいちゃんには甘えない、ということも十分にあり得ます。

お母さんといえど、急に甘えを受け止めてくれなくなったなら、子どもにとって、お母さんが他の何百人の大人と同じような存在になってしまいます。もう甘えなくなるばかりか、せっかく築いてきた信頼関係にヒビが入ってきます。

誰彼なしに甘える、というのなら心配かもしれませんが、もしも、甘える相手がお母さんを含む特定の人だけならば、何も心配はいりません。子どもによほど好かれている」「信頼されている」と思って、自分に甘えてくれることを、むしろ喜んでいればいいのです。

甘えを十分に受け止めてもらった子どもは、満足感と親からもらった愛情袋をいっぱいにして、かえって自立が早くなると言われています。甘やかすこと」と「甘えを受け入れること」の違いさえ分かっていればOKです。子どもの年齢がせめて一桁のうちは、たくさん甘えさせてくださいね。

3歳の孫を見ていると、確かに、人を見て、甘えているな~と感じます。自分で靴を履くことができるのに、私の顔をみて「ば~ば、はかせて~」と言います。自分で履くことが大事だと思いながら、ついつい履かせてしまうのですが、保育園では、先生の顔を見ながら、自分で履いています。

この記事を読んだとき、「甘え」を受け止めていいのだ、と思いました。大勢の大人の一人ではなく、信頼されている一人になりたいものです。