すずらんブログ
2025年 11月 27日

11月25日(火)から一般質問が始まりました。初日、9人中9番目に登壇しました。

以下、やり取りを掲載しますので、ご覧ください。

1.学習端末用に「コドマモfor School」の導入

はしもと・・・インターネット上では、卑わいな画像があふれています。

また、今年の春頃から、全国の教職員による盗撮画像共有事件が発覚し、複数名が逮捕された事件は、記憶に新しいと思います。

SNSで、同じ嗜好の教員がつながり、画像等を共有していました。

11月にグループ全員が摘発されたとはいえ、あってはならない事件です。

また、教職員が女児の着替え動画を所持し、児童買春・ポルノ禁止法違反で逮捕、校内で盗撮を行い、教育現場では「校内は想定外」との声もありました。

このように、想定外のこともおこり、教職員による不適切行為は絶対にあってはならないことですが、これらの事件を受けて、本市ではどのような対策を講じたのか伺います。

学校教育部長・・・毎年、各学校から代表1名が参加する不祥事根絶研修を実施しており、今年度は、7月1日に実施しました。

6月に、SNS上で盗撮画像を共有した他県の教員が逮捕されたのを受けまして、教員による盗撮を事例として取り上げ、盗撮の防止についてグループワークで協議し、盗撮防止の徹底を図りました。

また、盗撮の防止につきましては、各学校において、教職員以外の保護者等、外部の協力を得るなど、第3者の視点を活用して、校内で死角や密室となる場所はないか、特定の者が私物化している場所はないか、トイレや更衣室等に不審物は設置されていないか、トイレや更衣室等に不審物は設置されていないか点検を行いました。

なお、今月には、千葉県教育委員会の依頼を受けまして、警察庁が作成しました「児童生徒性暴力等の防止のための研修に活用できる資料」や「盗撮の防止を目的とした教室やトイレ、更衣室等への点検の際の着眼点を示した資料」を各学校に配布し、研修の充実や盗撮を起こさせない環境の整備について、一層の取組に努めるよう依頼しました。

引き続き、校長会議や副校長・教頭会議等におきまして、不祥事根絶に向けた教職員への指導や研修の実施等を徹底するよう、各学校に指導してまいります。

はしもと・・・早速、各学校で、外部の協力を得て、校内で死角になる所などの点検を行ったとのことです。ありがとうございます。

次に、子ども目線で考えてみます。

SNSやオンラインゲームで知り合い、いとも簡単に、自身の裸や下着姿など不適切な画像を送信、ゲーム依存、誹謗中傷、個人情報流出、知らないうちに、拡散されていることなど、被害が拡大しています。

また、学習用タブレット端末で動画や写真を撮ることができますので、盗撮や、ふざけて撮った画像でトラブルになっていることもあります。

子ども自身が被害者にも加害者にもなり得る事件も起こっています。

このような事件を起こさない、また巻き込まれないための教育は必要です。

情報モラルなどどのように行っているのか伺います。

また、親子の対策も必要です。

例えば、スマートフォンに無料でインストールできるアプリ「コドマモ」があります。

子ども達の被害を防ぐために愛知県警、藤田医科大学との産官学連携で開発されたもので、子どもが不適切な写真を撮影した時に、AIが自動的に検知し、子どもに注意喚起をし、同時に親にも通知が届きます。

サーバーを介さない為、個人情報等が洩れる心配はありません。

このアプリを、学習端末用に進化させたアプリが「コドマモfor School」です。

AIが不適切な画像や動画を検知し、利用者に警告・管理者に通知する機能を備え、教育現場での実証実験を経て、開発したアプリです。

新聞の記事によりますが「端末で写真・動画を撮影したり、ダウンロードしたりすると、AIがリアルタイムで検出。下着姿、裸など不適切な画像だと判断すれば、【問題のある画像が検知されました】と表示され、画像・動画の削除を促し、同時に、その端末を所持する児童生徒、教員が在籍する学校と教育委員会にメールで通知。画像が削除された際も同様。」とありました。

校内での盗撮や、教職員では見つけきれない、グループチャット内の悪口等の書き込みも検知され、いじめや性被害など、オンライン上のトラブルを未然に防ぐことを目的とし、児童生徒が安心してICTを活用できる環境整備を目指す必要性があります。

本市における、「コドマモfor school」の導入を求めますが、いかがでしょうか、伺います。

学校教育部長・・・本市においても、スマートフォンや学習用端末でのトラブルは起きており、特に不適切な画像を用いての被害については、深刻なものであると認識しております。

学校においては、情報モラル教育の年間指導計画を立て、発達段階や学校の実情にあわせて指導を行っており、年度の初めには学習用端末の使い方の確認を行ったり、スクールロイヤーや企業等による出張授業で、インターネットの正しい利用の仕方やSNSに潜む危険等を学んだり、未然防止に努めているところです。

学校配布の学習用端末でのトラブルへの対策につきましては、「コドマモfor school」も含め、引き続き他市の状況を注視していくとともに、不適切な画像を用いての被害が広がらないための対策についても調査、研究してまいります。

はしもと・・・ぜひ、子ども達を守るために、よろしくお願いいたします。