叱り方のヒント
子どもは、ほめて育てるが基本ですが、ほめるだけではだめですよね。
子どもがやってはいけないこと、してほしくない事などをしたときや、危険が伴う時などは、叱らなければだめです。
社会に出れば、叱られることは沢山ありますし、理不尽なことを言われることも沢山あります。
叱られた経験がない子は、大人になってから困ると思います。
また、叱られたことは、自立にもつながります。
しかし、子どもに伝えるときに気を付けたいのが、言葉です。
いつもの言葉を、少し変えてみませんか。
例えば
①ダメでしょ→何をしているの?・・・「あなたに関心がある」事を伝えるメッセージです。
②やめなさい→危ないよ・・・やめなければいけない理由がわかります。
③ちゃんとしなさい→どうしたらいいのかな?・・・「ちゃんと」は親の基準で、何が「ちゃんと」なのかわかりません。
④これ言うの何回目?→前の事覚えている?・・・同じ間違いを繰り返す時は、責める言い方よりも、過去を振り返られるような言葉がけが大事です。
否定から入らずに、視点を変えて伝えることが大切だと思います。
叱りすぎている場合、子どもになめられたくないと思っていませんか?
なかなか聞き分けがない時、声を荒げたり、無理やり、力で抑えつけたりすることがありますが、常に「子どもに勝たないといけないと」思う必要はありません。
特に男の子は、プライドが高く、年齢が上がれば上がるほど、プライドも高くなります。
親が大好きでも、親に優位に立ちたいために、叱られてもなかなか聞こうともせず、逆に親を言い負かそうとしてきますが、これは、大好きな親に、自分がどれほど成長したのかを伝えたいという感情なのだそうです。
こうした時は、むきにならず、気持ちを受け止めてあげましょう。
親に気を使いながら生活をする子どももいますが、親の前で、自分らしさを存分に出せている子の方が、心が強いのです。
否定的な言葉を使わないようにするのは、並大抵ではありませんが、ちょっと視点を変えるだけで、言われた方も、言った方も、そうなのかと思います。
私自身も、できるだけ、否定的な言葉ではなく、言い方を変えて対話することを心がけています。