すずらんブログ
2026年 09月 16日

9月9日(水)一般質問をしました。

今回は、「誰もが安心して受けられる教育」と題して、6項目を取り上げました。

【1】不登校という言い方を変えませんか。

はしもと・・・不登校のお子さんがいるご両親から様々お話を伺う機会がありました。

その中で、最初に言われたのが、「我が子は、不登校の【不】という字が、自分を否定されているようで嫌だと言っている。」という切実な声です。

実際に学校に行けない理由があるにもかかわらず、「行かれない=悪いこと」「怠けている」と誤解されてしまい、本当は、頑張っているのに、自分が否定されたような気持ちになってしまう。切実な声だと思いました。

群馬県では、不登校というネガティブなイメージを払拭するため、現役高校生の提案をもとに「ユニパス(UniPath)」(自分だけの道)という肯定的な名称に変えました。

また、習志野市民ホールで開催された「不登校児童生徒支援事業・夏休み家族セミナー」では、講師の方が、「不登校の【不】は好きではない。【富】と書いて富登校としませんか!」と提案されていました。

それほどまでに、言葉の持つイメージが、子どもたちに影響しているのだと感じました。

「不登校」と言う言葉は、制度上の分類として使われていますが、子どもたち自身は、その言葉に傷ついていることが多いと感じます。

だからこそ、名称を変えることは、子どもの心の負担を軽くする大きな一歩と考えます。

例えば、船橋の道「フナパス」とか、自分の道「マイパス」といった、肯定的な名称を考えませんか。

できれば、子ども達に考えてもらうのも良いかと思います。自分を否定されない名称へ変更すべきだと考えますが、如何でしょうか。お伺いいたします。

学校教育部長・・・学校に行きづらい状況にある子どもたちの中に、「不登校」という言葉に後ろ向きなイメージを持ってしまう児童生徒がいることは、教育委員会といたしましても真摯に受け止めております。

群馬県の「ユニパス」という名称は、「子どもたちの学びの場の多様化と、社会への認知拡大を目指して生まれたもので、すべての子どもたちに通じる一人ひとりを尊重した言葉」であると伺っています。

教育委員会といたしましては、議員ご指摘の名称の取り扱いにつきまして、子どもたちの思いを大切に、真摯に受け止めるとともに、近隣市の状況について情報収集に努めてまいります。

【2】校内教育支援センターのあり方

はしもと・・・全校に設置された「校内教育支援センター」ですが、実際に利用しているお子さんの様子を伺う機会がありました。

「校内教育支援センター」は、教室に入れない、クラスの子に合わないように時間をずらして登下校ができる。

などの利点があり、利用する児童生徒は、読書や工作、オンライン授業や自主的に学習をするなど、個々に合わせた対応ができているものと思っていましたが、学校ごとにルールがあるのか、上手くいっている学校もありますが、中には、連絡帳で、保護者が、「この時間は、行かせて下さい。」と申し出が必要なケースなどがあり、子どもにとってハードルの高いことを求められることもあると聞きます。

担任やクラスメイトが怖くて教室に入れない子にとって、どうしてこのようなことを求めているのか不思議です。

また、最初は利用していた子が、利用しなくなったケースなどの声も届いています。

「校内教育支援センター」を全校に設置しただけではなく、現状を把握し、改善すべきだと考えますがいかがでしょうか。お伺いいたします。

学校教育部長・・・校内教育支援センターの状況について、教育委員会では「毎月の校内教育支援センター報告書」や「生徒指導担当指導主事による小学校の校内教育支援センターへの訪問活動」等を通じて把握しております。

今年度は、校内教育支援センターの具体的な運営方法や、児童生徒の状態に応じた支援の在り方を示す「運営の手引き」を各校に配布いたしました。

教育委員会といたしましては、子どもたち個々の実態に応じて、気持ちに寄り添った形で校内教育支援センターの運営ができるよう、さらに周知を図るとともに、今後も教職員への研修等、学校と連携しながら、よりよい運営ができるよう取り組んでまいります。

【3】学びの多様化学校

はしもと・・・学びの多様化学校とは、不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校のことです。

ここでいう、特別の教育課程を実施するにあたり、不登校児童生徒の実態に配慮し、例えば、不登校児童生徒の学習状況にあわせた少人数指導や習熟度別指導、個々の児童生徒に即した支援(家庭訪問や保護者への支援等)、学校外の学習プログラムの積極的な活用など指導上の工夫をすることが望ましいとされています。

不登校のお子さんから教えていただいたのですが、鎌倉市では、学びの多様化学校をはじめ、校内教育支援センターでは、「学校らしくない場所」「教室っぽくない場所」をつくるチャレンジとして、イケア・ジャパンと協定を結び、リラックスできるソファやカラフルな小物を取り入れて、リビングのような「ぬくもりのある居場所」を作りました。

「船橋にもイケア・ジャパンがあるので、ぜひ、取り組んでほしい」と要望がありました。

千葉県内では、習志野・浦安市が開校し、館山市・千葉市が今後の設置に向け動いています。

本市においても、設置すべきと考えますが如何でしょうか、お伺いいたします。

学校教育部長・・・教育委員会では、これまでに学びの多様化学校について情報収集や視察を行い、状況を把握して参りました。

学びの多様化学校によって、不登校児童生徒が登校できるようになったという好事例と同時に、課題もあるものと捉えております。

近隣市の学びの多様化学校の定員は30名以内であり、本市の不登校児童生徒数から考えると、限られた児童生徒への支援になってしまう状況であります。

また、本市は南北に広いことから、遠方からの通学が負担となることが考えられます。

現在本市にあります校内教育支援センターは、在籍する学校での支援を目的とするものです。

また、サポートルームは小学生中学生問わず利用することができます。

日常の学習も自分のペースで行うことができ、在籍する学校と連携し、学校の課題に取り組むことも可能です。

また、小集団で園芸や運動などに取り組んだり、月に1度、体験活動を行ったりすることで、他者との人間関係の構築の仕方を学び、将来の社会的自立へとつなげられるよう取り組んでおります。

以上のことから、教育委員会といたしましては、多くの不登校児童生徒が通うことができるようになった、校内教育支援センターやサポートルームのさらなる充実を図っていくことを考えております。

なお、学びの多様化学校につきましては、今後も他の自治体の情報を収集するとともに、児童生徒一人ひとりのニーズに応じた教育環境の整備に向けて、引き続き調査・研究を行ってまいります。

【4】フリースクールに通う家庭への支援

はしもと・・・中学生のお子さんですが、「教育支援センター」「総合教育センター」「エデユオプ千葉」など体験してみたものの自分には合っていないと思い、フリースクールを選ぶ子もいます。

高校受験を考えた時、学びたいという意欲を考え、フリースクールを利用する場合があります。

学校と面談の上、出席扱いとなる民間施設を選ぶことが重要ですが、利用料金がかかります。

公立の義務教育は授業料が無料です。

学校に行きたくても行かれない子どもたちにとって、選択肢の一つとして、フリースクールがあるわけですから、せめて半額とか、一律2万円とか、支援をすべきと考えます。

ちなみに県内で、助成しているのは、市原市で月額上限2万円、松戸市と四街道市では、利用料金の3分の1(月額上限1万円)。千葉市では、今年の10月から、月額1万円を上限とする助成がスタートします。

本市においても、助成すべきと考えますが如何でしょうか、お伺いいたします。

学校教育部長・・・不登校の子供たちへの支援は、本市においても重要な課題と認識しております。

教育委員会といたしましては、学校内に居場所を確保する観点から、校内教育支援センターやサポートルームのさらなる充実を図るとともに、青少年センターをはじめとする関係機関との連携強化に取り組んでまいります。

また、民間フリースクールとは、情報交換会を開催し、現状やニーズの把握に努めるとともに、国・県の動向を注視しつつ、助成のあり方も含め、他の自治体の取り組みにつきましても引き続き情報収集を行ってまいります。

【5】相談窓口のコーディネートが必要です!

はしもと・・・不登校を経験した高校生から「相談窓口や支援先が沢山あるなかで、本人の気持ちをどのようにくみ取り、実際の利用につなげていくかが重要な課題であり、支援先、例えば、フリースクールなどを知っても利用できない背景に経済的なこともあること。体制やサービスを整えるだけでなく、一人ひとりの声に向き合う必要があるのではないか」との声をいただきました。

まさに、この声の中に、全てが含まれている気がします。

また、先ほどのセミナーの講師の方も「どんなに相談先があっても、一人ひとりにあった支援に繋がらなければ、意味がないんだ。」と、同じようなことをおっしゃっていました。

そのためには、担任はじめ相談窓口のコーディネートが必要だと考えますが如何でしょうか、お伺いいたします。

学校教育部長・・・ 議員ご指摘の通り、相談者一人ひとりの声に向き合い、一人ひとりに合った相談窓口につなげることは重要であると考えております。

総合教育センターでは、市内在住の小・中・特別支援学校の児童生徒とその保護者等からのご相談に応じております。

個々の状況やニーズを丁寧に聴き取った上で、学校と連携し、相談支援をしております。

また、学齢期以外の皆様からのご相談につきましても、丁寧にお話をお伺いしたうえで、船橋市内にある年齢に応じた相談窓口へおつなぎしております。

さらに、相談窓口の周知を図るためリーフレットを作成するとともに、各学校には「教育相談だより」を作成・配布しております。

今後も、周知活動と関係各課との連携を図りながら、一人ひとりの気持ちに寄り添った丁寧な相談支援に努めてまいります。

【6】長期休暇に学習支援を

はしもと・・・この夏、様々な地域で、夏休みの居場所づくりが開催された記事が目にとまりました。

滑川(なめかわ)町では、「夏休み宿題教室」として、学校で開催。

自由に勉強ができ、わからないことがあれば、大学生などのボランティアが解き方を優しく教え、参加した児童は、「家に一人ぼっちより楽しい」「あと3ページ、頑張ろうかな」「早く終わらせて遊びに行こうぜ」と、おしゃべりしながらも熱心に宿題に取り組む。

「子ども達が家にこもって一日中、ゲームをしている現状を何とかできないか」との思いから開催。

埼玉県坂戸市では、公共施設を開放し、子どもが自由に勉強したり、遊んだりできる「こどもサマーベース」を開催。

中学生以上の学生ボランティアが、小学生の勉強や遊びをサポート。

愛知県大洲市(おおずし)では、宿題や自主学習を支援。

高校生や大学生、地域住民が学習ボランティアとして参加。

学校とは異なる世代間交流も生まれ、以前参加していた中学生が今では、学習ボランティアとして参加するなど、頼もしい成長も報告されています。

長期休暇だからこそ、学校とは違った学びができるのではないでしょうか。

昨年の第2回定例会で、市長は「教育委員会と相談しながら、子どもの居場所づくりに関する庁内協議会を立ち上げ、子どもの居場所について何ができるのか、主に、放課後の子ども達の居場所、不登校となっている児童や保護者への支援、学校始業前の子どもの居場所、この3点について協議を行っている」と言われましたが、まさに、フリースクールへ通う家庭への支援はこれにあたるのではないでしょうか。

また、子どもの居場所づくりでは、放課後だけではなく、長期休暇の居場所づくりも、考えていくべきだと思います。

今回は質問をしませんが、この庁内協議会で、協議して頂くことを要望します。

教育は、いったい何のためにあるのでしょうか。

「子どもの成長のため」「自立して生きる力を育むため」「社会の担い手を育てるため」いずれも、大切な目的ですが、子ども自身の幸福と結びついているのでしょうか。

「自分はここにいていいんだ」と安心でき、「学ぶことは楽しい」と実感し、「自分自身を信じて、多くの方と関わりながら成長すること」ともいえるのではないでしょうか。

私たち大人もそうですが、わからないことが、わかると嬉しくなります。

学ぶことは楽しいと実感できる支援が重要だと思います。

未来の宝である、子ども達が、「声を聴いてもらえた」「信じてもらえた」と感じることが重要だと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。