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『今、この時代にこどもにどう寄り添うか』~いじめ、虐待、非行の現場から~講演会に参加
ツイート 2013年05月19日
きららホールで行われた講演会に参加しました。日本初の子どもシェルターを運営している弁護士の坪井節子さんの講演です。東京弁護士会で「子ども人権救済センター」で相談員をしています。そんな中、「人権」ってなんだろうと思ったそうです。
遊ばない、失敗しない、ケンカをしない等、親や先生の前でいい子を演じている子が多い。一生懸命勉強し、中学受験で有名私立中学校に入学した子。いじめにあい、先生に相談したところ「先生は中立だからね、いじめている方の話も聞かなくてはね」聞いた結果、先生の前で謝ったものの、その後、「なんでチクッた」と言われ、二次被害が、二度と大人に相談できないような、性的暴力を受け、どうして自分はいじめられるんだろう、自分のどこが悪いんだろうと。優等生ほど、親に話せなかった。親に話せば、悲しむだろうし、学校に相談するだろうから。
とうとう、学校に行かれなくなってしまった。その時親は「頑張れ、ガマンしなさい、皆学校に行っている、強くなれ」と言われ、何かがプッツンと切れたしまった。その後、遺書を残して自殺をしたが、一命を取り留めた。その時初めて親に「もう学校に行かなくていい」と言われ、生きてみようと思った。死ぬなんて怖くなかった。
そんな時、教育委員会からメッセージが出された『死なないで子ども達、死ぬ勇気があるなら立ち向かって』
この子いわく、死ぬのに勇気なんてないんだ。
このような状況の子に、坪井さんは弁護士として寄り添い、話を聞く中で、「子どもの話をこんなに一生懸命聞いてくれる大人がいるなんて思わなかった」と言われたそうです。
このことを通して坪井さんは「子どもが求めているのは、話を聞いてくれること」と言います。
「いいんだよ、そのままでいいんだよ、生まれてきてくれて良かった」生きてていいんだって言ってくれる人がいるだけで、一人ぼっちではなくなる。
この子が、先生に伝えてといった言葉は「中途半端な介入なんていらない、言葉に傾けてくれる先生がほしい」二度と自分と同じ思いをする人が出ないように。そして、この子は、学校をやめて、自分探しの旅に出た。
まだまだこの他に、虐待を受けた子、非行に走ってしまった子の様子を話してくれました。
人権保障とは、
①生まれてきてくれて良かった。そのままのあなたでいいんだよ。大人だって同じ。
②一人ぼっちはないんだよ。一人では生きていけない。一緒に悩んで、オロオロしてくれる人が必要。
③あなたの人生は、あなたが歩んでいくもの。人にとやかく言われるものではない。他人の目を気にする必要ない。自分の生きる道 を見失うな。
様々な子どもと関わってくる中で、DV等で女性が逃げてきたときにはシェルターがあるが、子どものシェルターはない。児童相談所が18歳までの子を保護するが、小さい子どもの保護が多く、受け入れてくれないのが実情。様々なくくりの中でどうにもならなかったが、弁護士、児童福祉施設、市民等がスクラムを組んで、子どものシェルターを作りました。全国的に広がってきているようです。
2時間の講演でした。メモを頼りにまとめてみました。うまく伝わったでしょうか。
子ども達は、大人が想像に絶するほどの悩みを抱え生きていることが切なく、命を落としてしまわないように、寄り添える大人になりたいと思いました。
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