すずらんブログ
2019年 12月 09日

12月8日(日)船橋市市民文化創造館きらら(通称きららホール)で、開催された「歌で綴ろう 船橋のあゆみ~縄文編~」

まず初めに、飛ノ台史跡公園博物館の学芸員による、縄文時代の船橋の遺跡について教えていただきました。

旧石器時代は、約3万年~1万5000年前。

縄文時代は、1万5000年~2300年前。気候が暖かくなり、定住生活が開始された。

海面の上昇・低下を繰り返し、貝塚が形成された。

 

取掛西貝塚(飯山満・米ヶ崎町) 土器の使用。他の地域よりも多い遺跡で、日本最古級の土偶が発見。イノシシの頭葉が並んだ、動物儀礼の跡が発見され、現在のところ、日本一番古い、動物の骨や角を使ったお祭りの跡だそうです。

 

(写真は、2018年8月、取掛西貝塚の発掘調査の様子)

さらに、船橋市の北部にある、小室上台遺跡は1万1000年前に作られた、日本一小さな土偶が発見。バイオリンの形から、バイオリン形土偶といわれ、日本代表として、パリに行ってきた貴重な土偶。コアラのマーチ(お菓子)に似た形で、それよりも小さな物です。

弥生時代の貝塚では、8500年~8000年前の、飛ノ台貝塚(海神)。動物形土製品が発見され、イノシシだとすると、日本最古のものだそうです。この飛ノ台は、日本で一番最初に発見されました。

この他に、飯山満東遺跡。約6000年前のお墓。

高根木戸遺跡。高郷小学校の建物下。5000年前で、クジラの下顎骨製、リーダーの印とされる腰飾りが発見。犬が3匹重なるように埋められていたものが発見。この頃は犬がパートナーだった。

市内には、他にも遺跡が沢山あります。ぜひ、飛ノ台史跡公園博物館(海神4-27-2) 郷土資料館(薬円台4-25-19)に足を運んでみませんか。

この後、横洲かおるさん、小松優一さんによる、コンサート。ただ単に歌うだけではなく、船橋市の歴史を取り入れ、西図書館の説明員や飛ノ台史跡公園博物館の学芸員の方が、説明をするなど、勉強になり、さらに素敵な歌声と、掛け合いがとても心地良く感じました。

このお二人の歌声を支えていたのが、ピアニストの高知尾さん。パーカッショニストの田村さん。横洲さんのアドリブにも対応し、素晴らしかったです。

土偶に動物の皮を張った縄文鼓。大きさによって音色が違うなか、ピアノとマッチしていました。

「いい日旅立ち」「海の見える街」「時代」など楽しいひと時でした。