すずらんブログ
2018年 04月 24日

オープンデータ公開中


船橋市で昨年7月から公開されているオープンデータ公開サイト「ふなばしデータカタログ」がリニューアルされ、公開データも大幅に増え500件を越えました。

オープンデータは自治体が持っている様々な公共データを公開し、市民の方や民間サービスで活用してもらうことで行政の透明性・信頼性を向上させたり、営利目的でも利用出来ることから地域経済の活性化を期待するものです。

既に300近い自治体でオープンデータの公開が行われており、市民の方々がデータを活用したアプリを開発しています。

身近なところでは、公衆トイレやAED設置場所、消火栓の場所等が検索できるアプリ、ゴミ収集日がわかるアプリ、PM2.5の飛散状況を確認できるアプリ等が各地で作成公開されています。

船橋市では、防災、子ども・子育て、文化・スポーツ、福祉、社会保障・衛生、土地・環境、統計、その他のジャンルに分けてデータは公開されています。

今後も公開データは追加される予定ですので市民の活用が期待されます。

 

2018年 04月 17日

東京駅近くのコンファレンススクエア エムプラスで開催された天理市と慶応義塾大学、KUMONがおこなった「成果連動型支払事業」の結果報告会に行ってきました。

記者発表会ということで、複数の新聞社の方が来ていました。

奈良県天理市では、公文教育研究会の提供する「脳の健康教室」を活用した成果連動型支払いによる事業を実施し、天理市による成果評価の結果、参加高齢者の認知機能をはじめとする成果目標をすべて達成したことや、慶応義塾大学SFC研究所による調査の結果、孤立感の解消や、参加者の積極性向上につながったことが明らかになりました。

驚いたのは、聞きなれない「成果連動型支払事業」です。これは、行政が民間委託する時は、事業の実施を委託し、支払をします。成果連動型支払いは、字のごとく、その成果に対して対価を支払う契約形態のことで、事前に合意した目標の達成度合いに基づいて、支払が実施されます。

委託業者が、行政から委託された事業の結果がどうであろうと、委託料を支払われますが、成果連動型は、成果を出さないと、委託料が支払われません。

これからの行政は、限られた予算でいかに効率化を目指すのかが問われます。天理市の並河市長が、「お役所仕事だから仕方ないと言われない事が大事」と言っていたことに、この事業の取り組む姿勢が伝わってきました。

ただ単なる認知症予防だけではなく、サポーターの自主性や受講者が、自分が健康であることが、市の役に立っているという自覚を持っていること。

高齢者の孤立感を解消し、教室に参加することで、お互いが声掛けをし、仲間づくりができている事など、成果が上がっている様子も伺いました。

船橋市でも一部の地域で、認知症予防プログラム「脳の健康教室」を行っています。以前教室を視察させてもらいました。

天理市のように、地域作りという視点は、まだまだのように感じますが、これからは、地域住民と自治体と民間事業者が力を合わせて、地域作りのために取り組んでいくことが必要だと思います。地域作りは人作りです。船橋市でも、どうのようにしたらいいのか、考えてみます。

 

 

 

 

 

 

2018年 04月 16日

デジタルミュージアムの世界

自宅でも気軽にパソコン等から船橋市所蔵の資料をインターネットで閲覧出来る「船橋市デジタルミュージアム」が昨年7月の公開から20万アクセスを超えました。

これを記念して西図書館2階ギャラリーで貴重資料展示「来館者20万人突破!!船橋市デジタルミュージアムの世界」を29日(日)まで開催しています。

展示している資料は10点で明治初期に作成された桃太郎やさるかに合戦、花咲か爺、因幡の白ウサギの英語版絵本、錦絵としては有名な歌川一派の作品から「勧進大相撲取組之図」(国貞)等の相撲絵図や「従上総下総海辺冨士遠望」(国輝)等の景色画、そしてデジタルミュージアムで人気の「「目利き番頭 船えもん」をさがそう」に出てくる「将軍猪狩松戸駅舟橋行列之図」です。

デジタルミュージアムでは拡大することで作品の詳細な部分もご覧いただけますが、是非この機会に実物をご覧いただいて、本物の質感を実感してみてください。

 

2018年 04月 08日

「船橋市文学賞」作品集発刊
第30回船橋市文学賞の作品集が発刊され、市役所文化課(7階)にて1,000円で頒布されています。

市内の図書館では作品集の貸し出しも始まりました。

市制施行50年から始まった船橋市文学賞は児童文学部門があることが特長で、選者には過日、児童文学のノーベル賞といわれる「国際アンデルセン賞」を授賞した角野栄子さんがなっています。

角野さんは代表作「魔女の宅急便」で知られ数多くの児童文学品を著している他、船橋市等でも講演を行っています。

記念すべき第30回に児童文学部門で文学賞に輝いたのは北ゆかりさんの「月をめぐるお話」、佳作には音野正譜さんの「たのしい夢」、大藪猛さんの「兎」が選ばれました。

船橋市文学賞にはその他、小説、詩、短歌、俳句の部門があり、147作品の応募がありました。

詩部門の文学賞は該当なしとなりましたが、作品集には、各部門の文学賞、佳作が全て掲載されています。

是非お手にとって受賞された力作をご堪能ください。

2018年 04月 03日

市制施行80周年記念事業の掉尾を飾る「ふなばしの遺跡」が刊行されました。

市内には旧石器時代から江戸時代までの200か所以上の遺跡が確認されており、現在も発掘調査を通して新たな出土品や古墳などが発見されています。(詳しくは無料配布されている船橋の遺跡マップでご確認いただけます)

今回、数ある遺跡の中から選りすぐりの15遺跡をオールカラー、44ページの綺麗な冊子にまとめて刊行しました。

国史跡を目指して調査中の「取掛西貝塚」や、近年古墳が次々と発見された「宮本台遺跡群」、市内で初めて前方後円墳が見つかった「小室台遺跡」など写真を多く配置してわかりやすい紙面構成で紹介しています。

1部300円で市役所や郷土資料館、飛ノ台史跡公園博物館、各図書館で頒布しています。

また、頒布場所や各公民館で閲覧することが出来るだけでなく市ホームページでも電子ブック版を公開していますので是非一度ご覧になってください。

2018年 04月 01日

3月29日(木)日本教育会館で開催された「公共施設再編時代の図書館」の研修会に参加しました。

図書館による「知の地域づくり」~現状と今後の可能性~と題して、慶応義塾大学名誉教授・糸賀雅児氏による講義がありました。

図書館は、美術館・博物館・郷土資料館などと違って、利用頻度の高い施設です。文化芸術の好きな方は、美術館等に足を運ぶと思いますが、色々な場所に行くと思います。

身近なところにある図書館は、本を読んだり、資料を探したり、高い集客力を持ち、幅広い年代の方が利用します。

2014年に総務省より「公共施設等総合管理計画の策定要請」が出され、各自治体ごとに、総合管理計画が策定されました。

船橋市では、耐震性が低く、老朽化が進んでいて、ほとんど使われていない再生センター・旧職員寮は、30年度中に廃止の結論がでます。

また、市の公共施設で最大の施設量を有している小中学校は、今後10年間で1学年1学級となる学校が示されましたが、学校は、耐震補強工事が完了し、エアコンやICT化など、多額の費用がかけられていますので、複合化や転用など、万が一統廃合となる場合は、早めに方針を検討することとなっています。【このことは、3月議会で取り上げました】

このような中、図書館は、地方教育行政法や図書館法にもとづく「社会教育施設」でもなく、地方自治法上の「公の私設」でもない、あいまいな位置づけの「ハコもの」ということに驚きました。逆に考えれば、だから思い切った取り組みが出来るという事でしょうか。

2018年3月2日に出された、文部科学大臣による中央教育審議会生涯学習分科会への諮問によると、

「公民館・図書館・博物館等の社会教育施設に求められる役割について、地域活性化やまちづくり等との関連も含め、新たな時代において求められる役割」

「社会教育施設が、地域の実情を踏まえつつ、地域活性化やまちづくり等の分野と効果的に連携を図るための運営の在り方や振興のための方策について、その所管の在り方も含め検討」

まだ、答申はまだ出ていませんが、今までの図書館のイメージではなく、教育委員会のみならず、地域活性やまちづくり等所管する部署と連携する必要があります。

全国各地で、あらたな図書館が出来ています。

午後は、神奈川県大和市の大木市長、奈良県生駒市の小紫市長、新潟県南魚沼市の林市長が登壇し、取り組みが紹介されました。

大和市の2016年11月にオープンした「文化創造拠点シリウス」が紹介されました。

ここは、民間事業者が再開発を行う予定だった場所が、不況の中、開発が難しくなり、業者から市に依頼がありました。

建物は全て鉄で、柱・天井など船と同じ作りになっているそうです。

指定管理の図書館です。

図書館と言っても、主役は市民。芸術文化ホール・生涯学習センター・屋内こども広場があります。

「健康都市図書館」と銘打ち、健康に関する図書コーナー・健康テラス(講座を毎日開催)・読書テラスの健康遊具・介護ロボット展示、体験コーナー・健康の見える化コーナー(各種機器による測定、保健師等によるアドバイス)・自分史に特化した寄贈受付(市民から寄贈された自分史をシリウスで配架、永年保存)

健康をうたっているので、駐車場を少なくし、歩きや自転車で来られるように、駅から近いそうです。

生駒市では、「生駒市の発展のために必要な課題と図書館」を考え、特徴的なのは、中学生の読書促進はもちろんですが、主体的に本を選び伝えるプレゼンテーション能力を育むために、生駒市長杯ビブリオバトル市内中学生大会が行われています。

そして、「全国大会inいこま」を開催し、市外からの参加者に生駒市をPRしています。

高齢者の生きがいや活動の場づくりも忘れてはいませんでした。

直営により、市民とともに楽しく、地域に根差し、まちづくり課題に対応した、これからの地方創生のモデルとなる図書館が実現されていました。

南魚沼市は、指定管理から直営に戻しました。

建設するにあたり、交通の便が良いところ・より多くの小中学生、高校生にとって利用しやすい場所・十分な駐車場が確保できる場所・周辺の景観、騒音等環境を配慮した場所を念頭に、JR六日町駅前に建設しました。

駅前には、図書館と市役所の間に大型ショッピングセンターがあり、多くの人が利用しています。

中・高生は、電車が来るまでの時間を、図書館で過ごす姿も見受けられます。買い物ついでにショッピングカートと一緒に本を読む利用者もいるそうです。

地域・学校・民間等の連携では、商店街のポイントカードやお祭り参加、市立総合支援学校(特別支援学校)の高等部が学習の一環として、カフェを実施し、市役所の職員が、マイボトルを持参し、淹れ立てのコーヒーを購入し職場へ行くそうです。

JAZZ LIVEやトーク&コンサート、講演会などが行われ、みんなの居場所になっています。1日平均約800名だそうです。

3名の方の報告が終わり、パネルディスカッションが行われましたが、市長の意気込みでこんなにも多くの事が可能なのかと思いました。

まちづくりを念頭において、まちの活性化、主役は市民ということを忘れずに、そしてなんといっても、本の持っている「力」を最大限活用している素晴らしさは、今後のまちづくりに十分活かしていかなければならないと実感しました。

船橋市では、当分建て替えなどは行われませんので、今ある図書館をどのようにしていくのか、考え、議論してまいります。

 

 

 

 

2018年 03月 24日

3月24日(土)デンマーク王国・オーデンセ市子ども文化センター(ティンダーボックス)の協力により、こども美術館に「しっかり者のすずの兵隊」を体験できる新スタジオがオープンし、オープン式典に参加しました。

テープカットは、市長、議長、オーデンセ博物館連合、童話作家、豊富小児童(2名)により、行われました。

式典終了後、スタジオで、豊富小学校の児童による、「しっかり者のすずの兵隊」を鑑賞しました。

皆さんは「しっかり者のすずの兵隊」一度は読んだことがあると思います。

【男の子の誕生日祝いに、すずでできた25人の兵隊さんが贈られました。ところが一人だけ、足が1本の兵隊さんがいました。この兵隊さんは最後に作られたので、材料のすずが足りず、1本足でした。でも、1本の足でしっかりと立っていました。

テーブルの上には、おもちゃが沢山のっています。中でも、紙でできた美しいお城があり、入り口には、同じように紙でできたかわいいバレーの踊り子さんが立っていました。

踊り子さんは、両手をひろげ、片方の足をぴんと高くあげていました。兵隊さんからは1本の足しか見えませんでした。】

入り口の、踊り子わかりますか。イメージをして作成したそうです。ステンレスでできていますが、特殊な方法で色が付いています。100年は色落ちしないそうです。

【1本足の兵隊さんは、踊り子さんも自分と同じ1本足だと思い、お嫁さんにぴったりだと考えました。

あくる朝、兵隊さんは窓から外に落ちてしまいました。町の子どもが兵隊さんを見つけ、紙で作った船に乗せて溝に流しました。】

紙で作った船も置いてあり、自由に乗ることができます。オーデンセ市で実際に使われていたものです。

【流された兵隊さんは滝から落ち、最後には魚に飲み込まれてしまいます。

魚は、人に釣りあげられ、市場で売られ、偶然にも男の子の家に買われてもとの場所に戻りましたが、男の子は暖炉の中に兵隊さんを放り込んでしまいます。】

燃え盛る暖炉です。

【1本足の兵隊さんが燃えていくなか、突然ドアが開き、風が吹き、紙の踊り子さんが風に乗って、兵隊さんのところに飛ばされ焼け失せてしまいました。

1本足のすずの兵隊さんもだんだんと溶けていき、小さな塊になってしまいました。

次の朝、暖炉の灰をかきだすと、兵隊さんはハート型の小さなすずの塊になっていました。そして、そのそばには、寄り添うように、まっ黒に焦げた踊り子さんのブローチがありました。】

昨年11月まで現地で使用されていたものを、友好の印として、寄贈してもらいました。組み立てやプログラムの指導に、オーデンセ市子ども文化センター(ティンダーボックス)のスタッフが来日しました。

アンデルセンの世界に足を運んでみませんか!