共育コラム
2017年 03月 31日

交通事故総合分析センターによると、歩行中の交通事故死傷者数は、7歳児が突出しています。

小学校に上がるまでは、大人が一緒に行動していますが、小学校に入学すると、子ども達だけで行動する機会が増えます。

大人が、子どもを交通事故から守ろうとする気持ちが強すぎると、子ども自身の危険に対する感受性が養われにくくなると言われています。

日頃から、子ども達に、危険を回避する力を身に付けさせることが重要です。

例えば、一緒に道路を横断する時、子どもに、安全確認を任せてみるとか、通学路を一緒に歩きながら、危険個所や、信号機のある交差点のわたり方など教えることが大切です。

入学したての頃は、子ども達も緊張しているので、真っすぐに歩いていますが、慣れてくると、はしゃぎまわっていたり、おしゃべりに夢中で、車や自転車が近づいても、分からなかったりします。

左右を確認しないで、道路を横断し、危ない思いをしたことはありませんか。

長野県佐久市では、小学校の入学時期を迎え、「緊急メッセージ」と題して、啓発チラシを、小学1、2年生の保護者に配布しました。

一部紹介します。

1 通学路を実際に歩いてみましょう
子どもと一緒に通学路を歩き、特に安全確認が必要な場所を子ど もの目の高さで点検し、安全な通行方法を実際の道路で指導しまし ょう。安全確認の主役は子どもです。

2 「とび出し」の危険性を指導しましょう
道路を渡る前に必ずいったんストップし、右と左をよく見て、近 づいてくる車があるときは通り過ぎるまで待つことを繰り返し指導 しましょう。 子ども自身が「ここで渡るとあぶない」と感じられる指導が大事 です。

3 信号の色の意味や利用方法を教えましょう
横断歩道を渡るときは、どの信号を見るのか、押しボタン式信号 はどう使うのか、青信号で渡るときでも安全を確かめて渡る、同じ 青信号で曲ってくる右左折車に気をつけるなど、実際の道路で理解 させましょう。

4 直前直後横断の危険性を指導しましょう
車のすぐ後ろや前から渡ると、安全が確認しにくく、ドライバー からも見落とされやすいことがわかり、よって見通しの良いところ で渡る必要があることを指導しましょう。

5 保護者自身が模範行動をしましょう
保護者自身が交通ルールを正しく理解して、いつも安全通行を実行しましょう。