すずらんブログ
2021年 01月 25日

使用済み紙オムツのリサイクルの実証実験が、都立荏原病院で行われ視察に行ってきました。

以前にも、伯耆町へ視察に行きましたが、今回は、トラックに機械を積んでの実証実験でした。

これなら、電源が取れれば、少しのスペースで、使用済み紙オムツのリサイクルができます。

病院から出された使用済み紙オムツが運ばれてきました。

ほとんど臭いやウィルスを通さない特殊なポリエチレン袋です。

レジ袋のようにしてほしいと要望があったそうですが、レジ袋だと、口がしっかりと封ができず、臭い等が漏れてしまうため、くるくる巻いてきゅっと結べるようにしたそうです。

45ℓのごみ袋のような大きな物が良いかと思いましたが、あまり大きいと沢山入れられますが、重たくなってしまうため、小さめにしたそうです。

青の扉から機械に投入です。

約16時間かけて、水分が取り除かれ粉砕されます。

すでに導入されている所では、朝投入し翌日の朝取り出しているそうです。16時間で粉砕されますが、そうすることで、夜、人が付いていなくても良いからだそうです。

また、常時投入ができるため、保管庫がいらないそうです。

前日からの物ですが、赤の扉から粉砕されたものが出てきました。

水分が取り除かれたので、軽いです。

リサイクルを考えなければ、この状態で事業系ごみで出す場合、重さが3分の1になりますので、料金が安くなり、このケースを取り入れた自治体もあります。

こちらの機械に、粉砕されたものを入れて、燃料となるペレットを作ります。

このようなペレットになります。

裏側にダクトがあり臭いが出ていますが、尿の臭いはほとんどしていませんでした。無臭とまではいきませんが、気になる臭いではありませんでした。

200ボルトの電源があればいいそうです。

伯耆町ではすでに導入していますが、ペレットをボイラーの燃料にしてお湯を沸かし、町民の皆さんが使用できるお風呂を運営しています。

船橋市でも、導入ができないか会派で研究しています。

高齢者施設等から出る使用済み紙オムツをリサイクルし、ボイラーを設置できる入浴施設や温水プール等がないか考えています。

国も本格的に使用済み紙オムツのリサイクルを考え始めています。

方法はいくつかありますが、今回のケースは、水も使用せず、万が一大きな災害が起こった時、トラックが止められるスペースと電源が確保できる場所であれば、避難所等から出る使用済み紙オムツの処理ができます。

他のごみは数日たってもさほど気になりませんが、使用済み紙オムツはそのまま置いておくと臭いが気になります。衛生面も考えると、とても画期的な取り組みです。

今後も、しっかりと取り組んでまいります。